うめちゃんからの手紙 2017 No.131

Monmouth Coffeeにて

ロンドンのMonmouth Coffeeでフラットホワイトを飲むうめちゃん

今日からしばらくはイギリスでの夏休みの仕上げです。

日本で普段お世話になっている人たちに持って帰るお土産の準備と仕分け、イギリスの祖母のサマーハウス滞在中にお世話になった方達へのお礼の手紙書き、日本でのバイト先のマスターに頼まれていたお使いe.t.c. 一週間でバッチリ仕上げようと思います。

今日は祖母に連れられまたロンドンまではるちゃんとヒロシ、いつものメンバーで行ってまいりました。

日本を発つ前に普段アルバイトをさせていただいているカフェのマスターにロンドンとドイツでそれぞれ後学のために現地のカフェに寄って写真を撮ったりコーヒーを飲んでおいでと言われていたので今日はマスターにリストアップしていただいたカフェの1つが本日のもう1つの目的地にも近かったのでバラマーケット内にあるMonmouth Coffee1)に行ってきました。

祖母とこの日はTate Modern 2)やWhite Cube3)というロンドンにある美術館にも行く予定もあり、バラマーケットにあるMonmouth Coffeeは美術館と併せて立ち寄るにはとても便利な立地なのでした。

フラットホワイトをここでも頼みました、そしてマスターへのお土産にこちらのお店でもドイツのお店に寄った際同様コーヒー豆を購入しました。日本に帰国してからみんなでカッピングを行い自分の働いているお店の焙煎と他国のロースター達の違いを比較する勉強会をする予定です。

結論から言えばとても技術が高く、焙煎具合もドイツのお店で買った豆よりも焙煎日から日が浅く新鮮でした。

コーヒー豆がベリーなのだぞとしっかりわかる鮮度でキャラクターがきちんと殺されていない適切な焙煎具合、この場にマスターがいてくれたらもっと議論をすることができたのにねとはるちゃんと盛り上がってしまいました。

コーヒーの味とは関係ないのですがバラマーケットというロンドンでも有名なマーケットにあるという立地、そして煉瓦積みの建物、上手な照明、すべての調和がとれているすとんと正解を出されているお店でした。ドイツのお店はアイスやケーキや色々なメニューが充実していたり、抹茶をたてる試みをしていたりすごく前衛的な試みのお店もあったのですが、Monmouth Coffeeは真面目できちんとキャッチボールが成り立つお店だったのでした。

さてTate Modernです。

祖母が愛してやまないJohn Singer Sargent4)という画家のCarnation, Lily, Lily, Roseという作品をみんなで見てきました。Tate Modernが所有している作品です。Tate Modernは企画展や常設展、カフェ、大型書店、研究施設、プロジェクトスペース、1日では消化しきれない大型のアート施設です。はるちゃんはまた来年来ることができたらもっとじっくり見たいと言っていました。私もまた来年もはるちゃん、マリちゃん、ヒロシと一緒にこの場所にきて祖母に色々アートのことを教えてもらいたいと強く思いました。

私たちがサマーハウスを去った後は日本から祖父がやってきて夫婦水入らずで9月いっぱいまでイギリスで過ごすそうです。

祖父は私の両親と同じ仕事をまだ現役でしていて私の父と母が休みを取っている時などは交代で倉庫の管理をしたり職員への指導をしているのでまだまだ忙しいのです。祖父はとても優しいので私の父と母が夏の間ミュージックフェスなどで長期間休みを取る時とかでも代わりに働いているのです。笑(でも祖父もかなりの音楽ファンなので父と母もきちんとお土産のTシャツやグッズなどを毎年買って帰ってきます。)

イギリス人祖母は母の学生時代の英語教師だったのですが、厳しさもあるのですが常に母の味方でもありました。

私の両親は学生結婚をしました。

途中父の病気や私の病気で母は大学を休学していましたが、ずっと夢みていた国家資格を取得するために私が小さい頃また復学し猛勉強を再開していました。

母は当時5年で3回しか受けられない超高難易度の試験にチャレンジしていて、家族のみんながサポートをしていました。

母は2回目で悲願の資格に無事合格することができたのですが、その資格を取りお仕事を始めた母だったのですが…朝起きられない、お仕事に行こうとするとお腹が痛くなる、夜眠れないなど体調を崩してしまい…母の両親はせっかく周りのサポートがありすごく難しい資格をやっと取ることができたのやからもう少し頑張れと励ましたり最終的には母方の祖父が母の仕事場への送り向かいなどもしたのですが母は疲れ切ってしまい疲弊していたのでした。母は周りの期待に応えようと頑張り様々なプレッシャーも感じていたのだと思います。(母は常に多くのことに興味を持っていて、すべてに100%頑張ろうとしてしまう人なのです。)

結局母は長い休みを取りそのあと私のイギリス人祖母が祖父に頼み私の父の職場で働くことになったのでした。

血は繋がっていないのやけれど、常に祖母は私の母の事も義理の娘として元生徒として冷静に温かい目で見守ってくれているのでした。

うめ


作中に出てきたオススメのスポット

Monmouth Coffee

2015取材時のMonmouth Coffee バラマーケット店の行列。

僕が2015年に訪ねた際は行列が絶えない店舗ですが豆を購入する場合は優先的にコーヒー豆と一緒にコーヒーも注文することができました。品質は間違いありません。バラマーケットに立ち寄る機会がある方は是非。近くにAesopやNeals Yardの店舗もあるのであわせていくにはちょうどいいかと。

Monmouth Coffee バラマーケット店

住所

2 Park Street
The Borough
London SE1 9AB

電話番号
T +44(0)20 7232 3010

公式ページ

We source and roast coffee from single farms, estates and cooperatives. When we taste a coffee that we like, we want to know where it comes from and who grows, ...

月曜日から土曜日まで

7.30am から6pm まで営業

日曜日は休業

References

References
1 1978年創業のロンドンでロースタリーカフェを3店舗経営している会社。バラマーケットにある店舗はロンドンブリッジ駅から歩いてすぐでアクセスも便利で近隣のTate Modernやアートギャラリーに行く際に休憩に立ち寄るにも便利
2 ロンドンにある現代美術を中心に常設のコレクションと企画展
3 イギリスで有名なコマーシャルギャラリー、数年前にロンドンブリッジからも近いサウスバンクに移転してきた。
4 20世紀前半のアメリカ出身の画家。主にロンドンとパリで活動した wiki

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