うめちゃんからの手紙 2019 No.044 はじめおじさんにも譲れないことはあるのだ。

うめちゃんからの手紙 2019 No.044

ヒロシをよく釣りに連れて行ってくれるはじめおじさん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.044

今日も午前中はヒロシと2人で絵画教室に行ってきました。
4月の教室の予定表をもらいました。
絵画教室のスケジュールをよく見て貸し暗室の予約を早めに入れておこうと思います。

絵画教室の後、下宿に帰るとはじめおじさんのご両親が歌子ちゃんと文子ちゃんに会いに来ていました。
ご両親はみんなで外食に行きたかったそうなのですが、意外とはじめおじさんも頑固で僕が作るからと一切譲らず、とっても美味しいご飯をご自身で作ってくださいました。
日本橋三越の大食堂なら子供づれでも気兼ねしなくても良いし歩いて行けるからいいじゃないのとたまえおばちゃんも言っていたのですが、はじめおじさんとヒロシが釣ってきたとても立派なお魚があったので食べないのも勿体無かったのです。
本で紹介される様なレストランやテレビに映る様なお店でもなかなかはじめおじさんにはかなわないので何も言えないのも事実です。 
いつもこんな感じで、はじめおじさんのお母様がよく食事に誘ってくださるのですがはじめおじさんと2人で喧嘩をして、お父様がはじめの好きな様にさせようと鶴の一声を発し落ち着く感じです。
はじめおじさんは一流の料理人なのですが外食がそこまで好きではなく、料理から片付けまで自分1人でやってしまうので誰も文句は言えません。
これは筋金入りだそうで、たまえおばちゃんとはじめおじさんが付き合い始めた頃もはじめおじさんの家ではじめおじさんが作ったお昼を食べてから映画なりに出かけていたそうです。
ご友人のレストランから誘われて行く事がごく稀にありますが、それ以外は姉さん女房のたまえおばちゃんが行きたい!と強く言えば渋々ですが従っているといった具合です。
はじめおじさんの肩を持つと、はじめおじさんは舌がとても敏感で外食して食事をする際でも他人の仕事に触れる事ですごく疲れてしまう事があるのだとおっしゃっていた事がありました。
もしかしたらマリーちゃんが聴覚過敏で身の回りの音が苦痛になる様に、味覚でもその様に感じてしまう人もいるのかもしれません。

はじめおじさんのご両親が帰ったあとたまえおばちゃんが珍しくはじめおじさんに小言を言っていました。
「お義父さんもお義母さんも孫を連れて街を歩き食事に行くというのがしたいのよ。はじめちゃんも親孝行プレイだと思って次回は我慢しなさいよ。親の誘いにのったり好意に甘えるのも親孝行よ。」と注意していました。
なかなか女性の感性と男性の感性というのは異なり、男性は成人すると変にマザコンと思われたくなかったり、人前で親に甘えるという行為が苦手な様な気がします。
まぁ女子もそれが素直にできるかというと、私の母と祖母を見ているとそうでもないなと言えるので人それぞれなのかもしれません…

私の祖父母を見てみると意外と祖父と父で食事に行くことはよくありますし、祖父と私の母の2人という組み合わせで外食に行くことも時々あります。
祖父と母が三嶋亭が好きで時々食べに行っているのですが、行ってくるたびに階段が急だったなぁと2人して毎回同じ事を言っています。
イギリスから日本に来てから全く1秒も時差ぼけが治ってないと豪語している祖母は孫が生まれてもマイペースを貫き最近でもお昼過ぎにしか目を覚ましてきません。
これは祖母の鉄板ネタでイギリスで暮らしていた時も毎日寝坊していたと祖母の姉妹が証言しています。
小さな頃寝ている祖母を起こそうとしたら祖父に「寝ているのだから寝かせておいてあげなさい。」と怒られた事もありました。
そんなこともあって家族でお昼を食べているときに祖母にとっては朝ごはんだったりとズレが生じます。
でも祖父母の夫婦円満のコツというのは祖母の生き方のポリシーである”ぼんやりと生きる”が貫けているということもあるので、祖父が祖母の自由にさせているのが良いのだと思います。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.


今日の一曲

カローラIIにのって 小沢健二 (詳細に歌詞有り)

小沢健二-カローラIIにのって


今日の一冊

松本大洋-竹光侍

とても面白いです。

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