目次
久しぶりの旧東海道徒歩旅、今日は20.4km歩いてきました。
今年の夏がとても暑かったので旧東海道旅が止まっていました。
わずかですが涼しくなってきたので旅を再開する事にしました。
前回は6月8日でしたからほぼ4ヶ月ぶりの旅になります。
今回は過去の旅で気づいた事等を踏まえ、トレッキングタイツ、高性能靴下、そして十分な食料と水分を箱根越えの為に携行しました。
ところが!家で凍らせておいた麦茶が旅を終え自宅に帰ってくるまでほとんど溶けなかったという手痛い失敗が今日はありました。
それだけ涼しくなったんだなぁと季節の移り変わりを実感しましたが、家まで半分以上凍ったままというのも驚きでした。
ただそれが幸いし箱根を本格的に登り始める前にコーナンに立ち寄りペットボトル飲料とカロリーメイトを購入し休憩を取る事ができました。
帰宅後写真を整理したのですが、さすがに20kmも歩いた今日は大量に写真があり選別にとても時間を要しました。
旧東海道を歩いていた時間よりも写真選別、編集、そしてこの記事を投稿するのに要した時間の方が長くなってしまいました。
長い距離を歩くと帰宅後の作業も増えて大変です。
かといって5枚くらいに割愛する事もできません、せっかく歩いてきたからこそ見えた撮影できた景色を載せないのも勿体無いという気持ちになります。
国府津から畑宿(箱根町南部)まで
前回終了時には意識していませんでしたが、国府津駅は海抜20.6mの地点にあるようです。
今日国府津駅から箱根の峠に向かって歩く道中、何度もライオンズクラブの方達が設置された海抜表示板を見かけました。
海に面した土地で津波被害に備えるために、日頃から自分のいる地点の海抜を知っておける、とても良い事だと思いました。
国府津駅も小田原市内にあるので駅を出てすぐ見つけたマンホールも小田原市内に設置されているものと同じ意匠です。
お客さん複数名いらっしゃり、賑わっていました。
事前に知っていたら、ここで冷凍みかんを買って箱根越えをしたら楽しかったかもしれません。
帰宅後に知ったのですが、冷凍みかんをはじめて開発した会社だそうで、買ってみるべきでした。
キロポストも集めだしたらキリがない…
今日もキロポストの写真をできるだけ集めて歩きました。
傷んでいるものもありました、全部は掲載できないので国府津駅を出て一番最初に気づいた物をここに掲載しました。
1号線キロポスト全て撮影する旅なんてしたら面白いのでしょうが、旧東海道徒歩旅とルートが被るので自転車などに移動手段を変えて将来やってみたいですね。
東海道/国道1号沿いにあるガストなので休憩地点には便利です。
国道1号と東海道が重なっている箇所を歩く時は休憩地点に困らないので良いです。
建設省と書かれたコンクリート杭
崩れすぎていて細かいことはわかりませんでしたが、建設省が設置したと思われるコンクリート杭を見つけました。
2001年で建設省は運輸省、国土庁、北海道開発庁と統合されて国土交通省になったので、少なくとも23年以上前に設置されたものでしょう。
酒匂川(さかわがわ)
面白い名前なのでよく耳にし記憶に残っていた酒匂川を自分の足で歩いて渡りました。
このキロポストを見ると、一瞬ここから小田原市に入ったのか間違えてしまいそうですが、国府津駅も神奈川県小田原市国府津四丁目で小田原市内です。
酒匂川を渡る手前にマクドナルドやスーパー等があり、箱根を超える前に水分や食料補給や休憩を取る事ができます。
今日のルートは食料補給やトイレにはあまり困らないです。
箱根に入っても公衆トイレの設置などがあり困りません、ご心配なく。
小田原宿
小田原宿 山王口に設置された”まちしるべ”です。
江戸口見附とも呼ばれていたそうで、江戸から
小田原への当時の出入り口だったわけです。
重要な出入りや防衛の拠点だったので現在もこうして立派なまちしるべとして残したのでしょうね。
地形的にも歩きやすく、当時の栄えていたエリアはこの辺りからだろうという雰囲気を感じる事ができます。
この辺りで江戸日本橋から約83km位だとも書かれていました。
ここまでくると在来線での移動もしんどいですね、随分歩いたものです。
葉っぱで隠れてしまっていますが江戸口見附跡一里塚跡と書かれています。
江戸見附跡を過ぎた後からでしょうか、旧町名保存碑をたくさん見かけるようになりました。
1つ見かけたと思えばすぐに次の旧町名保存碑を見かけた事から、当時は結構な人口密集地だったのでは?と推察する事ができました。
城下町ですからね。
10年ほど前に両親と買い物をした事がある、ういろう屋さんです。
車で来ていたので近くに駐車場とトイレがあり助かりました。
お菓子と透頂香を買った思い出がります。
その時はすぐ近くにある済生堂薬局小西本店でも買い物をし箱根登山鉄道小田原市内線があった当時のお写真も見せていただきました。
今回はいずれの店も利用しませんでした。
小田原を観光しようと思うともう少し時間を割いて丁寧に見て回りたいので、旧東海道徒歩旅の”ついで”に見ていくというわけにはいきませんね。
いつか必ず小田原を見るためだけに再訪したいと思ったのでした。
箱根口
小田原市本町4丁目あたりです。
とうとう箱根の文字が!
豆相人車鉄道の小田原駅跡です。
熱海駅前に小さな蒸気機関車が展示されています。
豆相人車鉄道は小田原と熱海を繋ぐ区間の一部を車夫による人力で担っていた歴史もあります。
後に軽便鉄道として蒸気機関車牽引に切り替わったそうですが、人力で押していた期間もあると聞くと驚きますね。
だいぶ理解が浅いのでいつかは豆相人車鉄道跡地を歩く旅もやってみたいです。
沖縄にも軽便鉄道はありましたし、軽便鉄道に歴史を学ぶと楽しそうです。
はっハローサイクルのポートを発見!
思わぬ場所でシェアサイクルのポートを見かけました。
駐輪されていたうちの2台は多摩川のサイクリングロードでも見かけた事のあるスポーツタイプでした。(左側に駐輪してある通常のタイプより利用料が高いので僕は利用した事がありません)
ここでシェアサイクルを借りた人のうち何人かは箱根を超えて三島まで行っているのかもしれません。
シェアサイクルを乗り継いで東海道、もしくは国道1号線の旅をしている人も中にはいるでしょうね。
夢に見た箱根の峠越えへ
散歩は趣味の王様とまでは言い切りませんが、かなり楽しい趣味で、旧東海道を歩くと言うのはかなり楽しい事だと僕は考えています。
その中でも箱根の峠越えはメインイベントと言っても過言ではないと思います。
道中とても綺麗な景色にも出会えます。
時々カップルで旧東海道徒歩旅をされている方達を見かけ、羨ましすぎると!煩悩まみれで僕は歩いていたりします。
箱根湯本駅よりもまだ手前、箱根登山鉄道の風祭駅近くの鈴廣かまぼこの里の近くです。
国道1号線と一夜城下通りの交差点の辺りで撮影しました。
小田原宿と書かれたまちしるべから4km弱歩いた地点でしょうか。
意外とサクサク進んでいます。
トイレにはこまりません
適度に看板等の設置が充実していて、箱根の峠越えの道中はトイレにはあまり困らないでしょう。
親切に看板にもトイレマークの表記もありました。
海抜表示板
国府津駅が20.6mでしたから、30m以上高い地点です。
箱根登山鉄道の風祭駅の踏切を越え東海道を歩いていた時に撮影しました。
箱根登山鉄道入生田駅付近に設置されていた物です。
まだ箱根湯本駅手前で住宅街と山の中を歩いている感じでした。
箱根湯本駅が近づくにつれてホテルの案内等の看板が増え、ガラッと雰囲気が変わります。
箱根湯本駅周辺でまたコンビニ等の商業施設が増えるので、本格的な峠越えの前に食料と水分の補給ができます。
峠道に入ると一部自販機の価格が高くなっていたので、余裕があればここで多めに飲料を補給すると良いかもしれません。
箱根湯本は外国人観光客、特に欧米からの観光客が目立ちました。
意外と中国や韓国、アジア圏からの観光客は少なかったです。日によって異なるかもしれませんが…
峠にある神社なので旧な階段がありました。
他の都道府県から勧請した神社が複数あるお社でした。
写真を撮影されている方が他にもいらっしゃり、せっかくなので自分も参拝してきました。
とても良い雰囲気でした。
とても良い雰囲気の町の銭湯、それも源泉掛け流しの温泉を見つけたのですが生憎と定休日でした。
絶対いつかまた来て入浴したいです!
とても可愛らしくポジティブな雰囲気を感じた道祖神を見かけたので撮影しました。
まだ神奈川県なのでやっぱり道祖神を多く見かけます。
その中でも茶屋の道祖神はかなり可愛かったので強く記憶に残りました。
史跡箱根旧街道
一応箱根の峠越えは標高846メートルと書かれているページを見た事があるので、草津や軽井沢よりは低いというのは分かっていましたが、山に来ているなと実感します。
日本地図を見てみても熱海の方から迂回しようにもあちらも山がありますし、なんだかんだで箱根を超えていくのが理にかなっていたのかもしれないなぁと自分で歩いてみて思いました。
当時の人の方が僕よりは健脚でしょうから、846mの峠を越えていく方が遠回りするより効率的だと考えたのかもしれません。
今日の目標としていた畑宿まで4kmと書かれた案内標識を見つけました。
意外と早いペースで来れています。
奥湯本入り口のバス停を撮影しました。
なぜかと言うと、このバス停の近くの施設で日帰り入浴の案内が書かれていたからです。
1日で峠を越えていくのは大変ですからこの辺りを今日のゴールとし、日帰り入浴をしていくのも良いかもしれないと思いました。
後でまた述べますが、ここから箱根湯本駅までは峠を下ってきたバスが大変混み合っていましたが、それでも鉄道駅からまだ近いので便利なバス停です。
案内が充実していました
野晒しなので見にくくなっていますが、左側にトイレの案内も書かれていました、助かります!ありがたいです。
これが上の写真で案内されていたトイレです。
ここでトイレ休憩を取り水分補給もしました。
トイレが確実にあるとわからないと下手に水分補給もできませんね。
でも汗をたくさんかいていたので水分補給はとても大切です。
石碑でしょうか、昔の漢字で石に書かれた女転し坂の案内のようです。この先の道には進みませんでした。
あまりの急坂で驚きました。
当時はかなり苦労した事でしょうね。
ここで原付バイクで新聞配達をされている方に追い抜かれました。
畑宿まであと1キロです。
まだまだ体力に余裕があり名残惜しさすら感じました。
僕より体力があり若い方であれば1日で三島まで行ってしまう事も可能だなと思いました。
木漏れ日がとても綺麗だったので思わず撮影しました。
上り坂で大変ですが、山を歩いていると不思議な充足感を得られます。
車重の軽いMT車でドライブしても楽しそうです。
前述したスーパーカブで新聞配達をしてらっしゃる方を何度も見かけました。
この地域は結構な数の方がまだ新聞を取られているということかな?
結構な坂をエンジンを唸らせ駆けて行きました。
不安になる入り口
車道から外れ旧東海道/箱根旧街道に入ります。10代の頃にトレイル整備のボランティアに行った事を思い出しました。日があまり入らず、下り坂で苔も生えていたりと滑りやすく、危険です。途中からは上り坂もあり短い区間ですが、昔の人たちの苦労を体感する事ができました。
少しだけひらけたスペースに出ると日が当たり、小さな橋がかかっていました。
楽しんではいましたが、靴が結構汚れたり途中転びそうになったり苦労しました。
どちらが入り口で出口かは人によりますが…西に向かう僕にとっての出口側は入り口に比べて日がよく当たっていました。入り口側よりは多少歩きやすかったです。足元が見やすいだけでもだいぶ変わりますね。
畑宿に到着!
これが今日の目的地の畑宿です。
公衆トイレや自販機があり、ゴール時に疲れ切っているであろうと想定しこのバス停を本日のゴールに選びました。
この後箱根湯本駅までバスで戻ったのですが、とてもバスが混み合いました。
反対に箱根湯本駅から小田原駅までの電車は空いていて普通に座る事ができました。
今日の旅を振り返って、そして気づいた事等
今回は東京駅から小田原駅まで新幹線で移動し、2駅在来線で戻り律儀に国府津駅から再スタートをしました。
国府津駅自体も小田原市にあるのですが、一度到着した小田原駅まで徒歩で戻るのは何とも言えない気持ちでした。
でもそのおかげで名をよく聞く酒匂川を渡る事ができたのでよかったです
今日20km歩けたのですから、次回頑張れば三島駅まで到達できそうです。
自分なりに緻密に計算し無理がない旅の計画を立てた上で6枚綴りの新幹線回数券を買いましたが、このままだと3枚余ってしまう計算です。
今回の旅は登りばかりでかなり大変でしたが、次回以降の三島駅へ向けての旅は下りが多くなります。
ただ下りだから体への負担が減るというわけではなく、むしろ膝等を痛めるリスクは高まるでしょうから、今日の半分程度、10kmで次回とその次の旅は留めておいた方が良いかもしれません。
画伯
追記:あまりに長い記事になってしまったため何度か加筆修正を随時行なっていく予定です。
こだわってしまうといつまでも記事を投稿できないと思ったので、とりあえず今書けている分だけになりますが投稿しました。
分かりにくい文章や誤字脱字が目立つと思いますがご了承ください。
長文をお読みくださりありがとうございました。
装備類に関する反省点と気づき
今日は家から凍らせたペットボトルの麦茶、水筒に入れた麦茶を持って行きました。
冒頭で述べた通り、旅を終えて家で夕ご飯を食べている時ですら凍ったままでした。
一日中ただのおもりを持ち歩いただけになってしまいました。
振り返ってみれば今日の旅の道中かなりの頻度で自販機を見かけました。
麓に比べれば少し割高な自販機もありましたが、ファミリーマートが途中にあったり、色々な会社の自販機が設置されており、ICカード等でも購入可能でした。
できるだけ軽量で行った方が楽な事はわかりきっているので最初から水筒一本で出かけてもよかったなぁと思いました。(準備万端も別に悪くはないです)
家を出る前にカーボローディングを意識して炭水化物を多めに取ってから旅をスタートしたので、旅の道中あまりお腹が減りませんでした。
携行食として菓子パンを2つ、きびだんごを2つ、そして途中でカロリーメイトを買いましたが結局食べたのは菓子パン1つとカロリーメイト半分だけでした。
えらく気合いを入れて挑んだ箱根の峠でしたが、過剰装備に体力を削られた感は否めません。
今回の旅から導入したワコールのCW-X HXO499(サポート効果の高いタイツ)とガッツマンのパイルストロングソックスは効果絶大で帰宅後も翌日も足に疲れを一切残さず旅を終える事ができました。
ただサポート効果の高いタイツという事はそれだけピチピチという事、トイレの旅にかなり苦労しました。
特に山のトイレや電車等の狭いトイレではとても大変でした。
加えて今回はいつものダナーのマウンテンライトからHOKAのANACAPA 2 LOW GTXに切り替えてみました。
ダナーのマウンテンライトには何ら問題ないのですが、1社の1シリーズだけに頼り切るのもよくないと思い、新たに靴を開拓していく事にしました。
もう1つ、ダナーを昔はかなり安く買えていたのですが今は7万円をゆうに超える超高級ブーツになってしまったもの大きいです。
以上が今回の装備類に関する反省点と気づきです。
前回の旧東海道旅の投稿はこちらになります。
画伯の雑記 – 2024年6月8日 平塚から国府津まで歩きました。