うめちゃんからの手紙 2019 No.085 私をイモやんと呼ばないで。

うめちゃんからの手紙 2019 No.085

杏の入ったバッグを提げバイトに向かう梅ちゃん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.085

今日も学校の後はアルバイトに行ってきました。
いつもの事なのですが学校の後にアルバイトではなく本屋に寄ってから出勤というパターンもあるのであえてこう書きました。
恥ずかしながら大好きな書店員さんがいらっしゃらないかチラチラ見に行きおすすめの本を教えてくださらないかと下心を腹心に抱き立ち寄るわけです。
今日はコーヒーを飲みにきてくださる日だと分かっていたので足早に学校から職場に直行です。

職場に着くとまっちゃんと書店員さんが盛り上がっていました。
まっちゃんは未だに赤いランドセルが買えなかったことを根に持っていると大きな声で話していて、
「逆に!逆に今の時代だからこそ真っ赤なもので身を包みたいやんか!!!!私は大阪の女やねん!自分の好きなもので身を包まなあかんねん!おばんになったらヒョウ柄着るって今から決めとんねん!男子もスポーツカーは赤色が相場やん!なんで女が赤持ったらあかんねん!」と熱弁しておりました。

まっちゃんの通う小学校は以前お伝えした通りかなり先進的で、ランドセルではなくデイパックでの登校に加え、学校ではあだ名が禁止されています。
まっちゃん自身まっちゃんと呼ばれることを大変気に入っていて親しい人たちからはまっちゃんと呼ばれているのですが学校では苗字にさん付けなのが寂しいのだそうです。
その気持ち私もよく分かります。
私も梅子という本名を気に入っているので普通にうめちゃんと呼んでくださればいいのですが「おねえちゃん」だったり「リーダー」だったり、ひねくれた人だとミドルネームのイモージェンだったりイモやんと私を呼びます。
まっちゃんの学校ではさらに筆記用具や体操服以外の個人の持ち物は学校に持っていかなくてもよいそうで、教科書などすべて共用物でみんなで大切に使うという教育方針です。
あっ!と驚くエピソードをいくつもまっちゃんから聞いたのですが、いくつか私の通う学校とも共通項があり、その一つがまっちゃんの学校でもミルクランチ制度が導入されているそうです。
まっちゃんの小学校でも牛乳やお茶などの飲み物と一緒におやつを生徒と先生みんなで食べるおやつの時間があるのだそうです。
脱帽してしまうのがアレルギーのある子供でも食べられるように本当にバラエティに富んだおやつが用意されていて、もちろん家からおやつの持ち込みも可能だという事でした。
教職員の方にもアレルギーの方がいらっしゃるようで子供達の前で大人と子供が同じものを食べ会話をするというのが肝なのだとまっちゃんは分析していました。
まっちゃんは学校には背負っていけないけれどファッションで、コスプレとして赤いランドセルが買いたいとお父様に言っているそうで、まっちゃんらしくて愉快だな、小学生が小学生のコスプレってウィットに富んでいて流石にまっちゃんは痛快だなと思いました。
まっちゃんはコナン君と同じで体は小さいけれど精神年齢で言えば私などよりもうんと上で、しっかりしたものです。
まっちゃんの言い分は100%分かりますが、人類最弱を自負しておる元虚弱児童だった私から言わせてもらえばやっぱりランドセルは重たくデイバックで筆記用具と体育のお着替えだけで通学できるのはとても良い事だと思います。
学校はやっぱり勉強をしに行く場所で、勉強以外のことに心や体に負担をかけてはいけないと思います。
1に勉強で次は同級生や周りの大人達との関わりから社会性を育むことなのではないでしょうか。
私は子供でも楽できるところは楽したったらええと思ってます。
社会に出てしまえばしんどいことはうんとあるやろうし、元気で毎日すくすく、そして楽しそうに学校に行ってくれるだけでいい気がするのです。
しんどいことがかっこいい、無理していることがかっこいいなんてことはないのです。
楽していても正しい行いはできますし、学ばなければいけないことも学べると思いますよ。

うめこ


今日の一枚

Olympus XAとSuperia X-TRA 400を自家現像で。

バーゼルにて撮影、ライン川。 Olympus XA / Superia X-TRA 400 / 自家現像


今日の一曲

柴田聡子 – 芝の青さ (Live at Music.org, 19 Nov 2011)

柴田聡子 – 芝の青さ (Live at Music.org, 19 Nov 2011)


今日の一冊

千夜千冊エディション 芸と道 / 松岡 正剛 (著)

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