うめちゃんからの手紙 2019 No.065 夢の中の街と南国の楽園

うめちゃんからの手紙 2019 No.065

家族でハワイ旅行に行けたらいいなぁ。パンケーキを食べますねん!

うめちゃんからの手紙 2019 No.065

子供の頃から繰り返し見続けているパターンの夢があります。
私はよく夢の中の街で迷子になります。
それぞれの夢に出てくる街は違うもありますが、緩やかにつながっていて以前迷子になった夢の中の街との地続きだと意識することもあります。
割と現実にもありそうなごちゃごちゃした街が夢の中でも再現されており、夢の中の散歩も楽しいものなのですが、今日見た夢は街歩き自体の楽しさよりも目を引くものがありました。
私の夢の中に出てきた人たちの色彩感覚が大きく異なっていたことがとても興味深かったです。
30代前後の女性たちの間で緑色や明るい青色のスーツが流行っており、それでいて私が生きる現実よりも幾分保守的なスタイルというちょっぴり矛盾を抱えたファッションでとても面白かったです。
色が持つ意味は国や時代が変われば大きく変わることがあり、何かきっかけがあれば日本中の人たちが黒やグレー一辺倒ではなくカラフルなスーツに身を包んでいた世界線も現実に存在したかもしれませんね。

ヒロシのスマートフォンのFacetimeというアプリに田中さんから連絡がありました。
なんと私の祖母は田中さんを連れてハワイに住む叔母の家に遊びに行っているようなのです。
幼少の頃より叔母と祖母の姿を見るたびにこの2人はなんて会話が噛み合っていないんだと何度も驚いた事があるのを覚えているのですが、不思議とうまい具合にソリはあっており親子なのでテレパシー的なものなのか万事うまく行くのですから愉快です。
周りにはチグハグに聞こえる会話ですが、いつも最後に2人はオッケーじゃぁそういう感じで!と納得しています。
ちょっとした暗号通信を聞いているような感じもあります。

田中さんは初めてのハワイだったようで調子に乗って冷たいものを飲みお腹を早速壊したのだと笑っていました、そしてICEEで真っ青になった舌を見せて笑っていました。
田中さんがお腹を壊すというのは本当に珍しい事で、普段は白湯を飲めば生理痛もなくなり肌ツヤも良くなると豪語し水筒を持ち歩いている田中さんなのでそのはしゃぎ様が伺い知れます。

田中さんにWalmartにいく事があればTwinkyとTigers Milk、そしてアメリカ版のオレオを買ってきてくださるように、できれば箱で!とお願いしておきました。
祖母が以前立ち上げた会社の事で叔母と打ち合わせをする必要があり急遽渡米したのだと聞き、普段から会話がチグハグな2人が仕事の会議!と知り心配になりました。
田中さんが今回は付き添ってくださっているのできちんとメモなり書類に残してくださるとは思いますが、胃腸の調子が復調しハワイを楽しみ祖母と叔母の通訳を勤め上げてくださることを祈ります。
短く聞きかじった感じでは、祖母が立ち上げた会社は理系論文の翻訳や、機械学習関連の技術書などを日本語に訳す翻訳者のマネージメントの会社なのですが、法的な事や著作権の事を叔母に任せていたので直接会って打ち合わせをする必要があったのだそうです。

ハワイまで行っている2人ですが、叔母に連れられ現地で大人気だというベトナム料理店にみんなで行くのだと言っていました。
まぁ楽しそうにやっているので何よりです。

田中さんが祖母とお仕事をするようになって私が把握している範囲でベトナム、シンガポール、スイス、韓国、台湾、アメリカ、そして日本各地に出張に出かけています。
孫の私よりも田中さんの方が祖母と海外を一緒に旅していることになります。

時々人から田中さんに対して嫉妬しないかと尋ねられる事があります。
正直に言えばハワイやベトナムは一緒に旅をしたいと思う事があるので羨ましいと思う事は全くないわけではありません。
でも私はどの都市よりも生まれ育った京都が世界で一番だと思っていて、祖母と京都で一緒の時間を過ごす事ができれば清算されてしまいます。
その次にやっぱり東京も大好きなので東京で祖母と会い食事に行けたりする時に私はこの上ない幸せを感じます。
時代や場所に囚われているのはある意味男性的、旧世代的考え方かもしれませんよ。
いつものファミレスやカフェで気のおけない仲間や家族と他愛もない話を心ゆくまで話す事、そこに永遠を見出したり究極の幸福すら潜んでいるのではないかと私は考えています。
家族とワイワイできたらどこにいても楽しいのものです。

ただ田中さんに対し寂しさやちょっとしたら苛立ちを感じるときはごく稀ですがあります。
だいぶ前のことになりますが歯列矯正をされている田中さんが矯正治療に入られる前に親知らずを抜きに東京医科歯科大学に行かれたのですが、その抜歯がめちゃくちゃ大変だったと事後に聞き、いつの間に!それもコンビニ行くくらいのフランクな形で抜きに行ってた様子なので驚きました。

東京医科歯科大学から田中さんのマンションまでは徒歩で10分足らずなのですが、抗生物質や痛み止めを受け取るための薬局の待ち時間が本当に苦痛だったのだとか。
常連の女性客で親知らずの抜歯は子供を産んだ時よりも怖くて大変だったと田中さんを以前から脅していた方がいらっしゃり、田中さんからじゃぁ抜くその日が来たらうめちゃんに付き添いを頼もうかな!と2人で盛り上がり約束したのですが、私は頼られることなく田中さんの親知らずは4本抜歯済みとなったのでした。
田中さんは立派な大人ですし、年下の私に気を使ったのでしょうが、大変やったのなら付き添ったのになぁとちょっぴり寂しさを感じたのでした。
田中さんは体が丈夫なイメージですが時々ピンチだったりトラブルに遭遇する時があり、そういうときは年下の私は非力かもしれませんが頼ってくれてもええんやで、短い付き合いやないんやしと思うのです。

今日は以上です。

うめこ


今日の一枚

GR DIGITAL III / GR LENS 28mm/F1.9

GR DIGITAL III / GR LENS 28mm/F1.9


今日の一曲

山崎ハコ - 夕陽のふるさと

山崎ハコ – 夕陽のふるさと


今日の一冊

ヨーロッパ退屈日記 / 伊丹 十三 (著)

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