マリーちゃんとマリーちゃんのバイト先の上司の愛犬。マリーちゃんの愛犬と同じ犬種です。
うめちゃんからの手紙 2019 No.056
今日は朝８時から田中さんが家庭教師に来てくださいました。
お昼まで私とマリーちゃんの勉強を見てもらい、その後私が簡単にお昼ご飯を作りみんなで食べて解散でした。
学校が休みなので午前中に家庭教師に来ていただくと随分と楽に感じますね。
いつもはアルバイトの後だったり学校の後で疲れているので、それに比べかなり効率よく勉強ができました。
昼食の後は私はいつも通りアルバイト先に出勤、マリーちゃんもアルバイトに出勤、田中さんは大学に向かうということなので途中まで一緒に歩きました。
マリーちゃんも結構長い間同じバイト先に勤めています。
日本で一番最初のアルバイト先がイギリス贔屓の女性オーナーが経営するティールームというのも恵まれていたのでしょう。
オーナーさんが飼われている犬がマリーちゃんの愛犬と同じ犬種だそうでバイトの後によく遊んでいるのだと言っていました。
私も時々会いに行きますがなんとなくマリーちゃんにも似た雰囲気で可愛らしい犬でした。
まっちゃんはしばらく午前授業なので私が職場に到着すると既に遊びに来ていました。
ヒロシはまっちゃんのベビーシッターを完全に退職したわけではなく、今でも時々家までの送り迎えをしたり数時間預かったりしています。
全然知らなかったのですがまっちゃんの学校はランドセルではなくディパックでの登校で、教科書を持ち運ぶこともないのだそうです。
都内で制服と学校指定のリュックがあるという学校は時々見る事があったので驚きはありませんでしたが、教科書の持ち運びが無いというのにはとても驚きました。
教科書は学校で共用物を使うそうで、宿題などは先生が作るプリントやドリルを家でやってくるスタイルなのだそうです。
保護者の間では重たい教科書を重たいランドセルに入れて登下校させないことで子供への負担が減らせると好評なのだそうですが、まっちゃんは真っ赤なランドセルを背負って小学校に通うことを夢見ていたそうなのです。
なんとなく私が通ったイギリスの小学校にも似ているところがあるなと感心していたのですが、一番驚いたのはまっちゃんの学校ではクラスメイトにあだ名をつけることが禁止なのだそうです。
苗字に君付けかさん付けで呼ぶ以外はだめで、先生のことも先生の下の名前に先生を付けて呼ぶルールなのだそうです。
あだ名がいじめにつながるからなのか、アメリカやシュタイナー教育の影響なのか一風変わった学校のようです。
まっちゃんはいつもの定位置で出された宿題を淡々とこなしお父様がお迎えにいらっしゃる時間までみうらじゅんさんといとうせいこうさんが共著で出されていた見仏記という本を読んでいました。
随分渋い本を読んでるね私も何冊か読んだことがある事を伝えると「変わった読み方をする漢字にはふりがなが振ってあるし関西の馴染みの地名がよく出てきたりみうらじゅんさんのイラストがたくさん使われていて読みやすく楽しいよ」と言っていました。
私も何巻かは読んでいるのですがまっちゃんの方が詳しそうです。
最近アルバイト先では誰が火付け役になったのか常連さん達の間で深煎りのケニアAAをネルドリップで淹れたものが人気です。
一太郎さんがいうには学生時代にまだコーヒーを飲むのに慣れていなかった時に苦味を感じながらも大人ぶって喫茶店に行っていた頃の感情の高ぶりを思い出させてくれる懐かしい味なのだ！と力説されていました。
私もはるちゃんもどちらかというと浅煎りのコーヒーから入った人間なのですが、私たちより年上の方達には深煎りの豆の方が馴染み深かったりするようです。
期間限定でかす巻を店舗で提供していて、こちらと深煎りのケニアAAの組み合わせは最高です。
かす巻はカステラであんこを巻いた和菓子で、シベリアの親戚のようなお菓子です。
私のアルバイト先で提供しているものは表面がガリガリのザラメで被われているものでコーヒーとの相性を追求したら生まれたような一品です。
女将さんと娘さん2人の時間の取れる日にしか作れないので期間限定なのです。
娘さんがカステラを焼き、おかみさんがこしあんを用意しているので大変手間がかかっております。
３時半ごろにまっちゃんのお父様がお迎えにいらっしゃり、コーヒーを注文し、まっちゃんはお茶をお代わりして親子でかす巻を分けて食べていました。
お父様がおそらく学校はどうだったかと尋ねていたようでまっちゃんは手話で1日の出来事を話したり、ノートにイラストで学校の見取り図のようなものを描いてお父様に見せていました。
うめこ
今日の一枚
GR DIGITAL III / GR LENS 28mm/F1.9
今日の一曲
Chara 『タイムマシーン』
