今年は育児で忙しい猪十郎さん。
うめちゃんからの手紙 2019 No.036
毎年父や友達と一緒にアートフェア東京に行くのを楽しみにしていたのですが、今年は田中さんと祖母と行ってきました。
昨年に生まれたばかりの弟がいるのでメンバーがいつもとは異なりますが楽しくアートを鑑賞してくる事ができました。
はるちゃんとマリーちゃんも誘いたかったのですが、はるちゃんは家族の用事、マリーちゃんはディズニーランドに行くと言っていたので去年と同じいつものメンバーは揃いませんでした。
アートフェアには祖母と行く事ができましたが牛久保雅美さんのグループ展に2人で行けなかった事が心残りです。
牛久保雅美さんのイラストが好きで実物が見られる機会があったのに逃してしまった事を猛省しています。
手帳に気になる個展やイベントなどは常にキチン書き込んではいるのですが、自分以外の人と一緒に行きたいとなるとうまく予定が合わないものです。
1人で行けばよかったのですが、展覧会などの楽しみはやっぱり人と見に行きその後カフェなどに入りあーだこーだいうのが私は好きなのです。
昨年まで出展していたギャラリーや絵を買ったことがあるギャラリーを今年から見かけなくなり寂しさを感じましたが、それでもいくつか光る作品はありました。
それとJonas Woodの作品を国内で見るとは思っていなかったのでそれも驚きでした。
何年か前に父が絵を買ったことがあるギャラリーで働いてらした方が他のギャラリーで働いている姿を見たので統廃合したギャラリーから新たに巣立ったり転職されたのかもしれません。
最近アートに限らずお笑いや紙面のエッセーなどを読んでいても感じたもやもやとしたものがあります。
表現者の多くが伝えたい気持ちや理解してもらいという承認欲求などがあり、根底には時に正義感や孤独感、怒り、様々な要素が複雑に絡み合い作品に昇華しているのだと思います。
ところがその気持ちが高ぶるあまり、相手が理解してくれない事や鑑賞者が愚かな愚民かのようにフラストレーションをそのまま口からこぼす表現者が増えているように思えます。
身近な例で言えば芸人がよく口にしがちな「素人さんにはわからない」や学校などの教育者が自分の指導力不足を棚に上げ体罰や間違った指導に走るという愚行です。
まず自分の研究不足を疑い戒めるべきです。
自分の弱さや不透明さを見つめ、そして研鑽を重ねた後初めて自分の強みや最適解をひねり出し、もう後は相手にうまく伝わるように願いを込めて頑張るだけです。
もちろん鑑賞者も学び知識を蓄えたうえで表現者に敬意を払って鑑賞するべきですが…でも作品を見た時に一番最初に持つであろう、すげぇ！かっちょいい！可愛い！怖い！という感情も大事にしたいものです。
今年のアートフェア東京では片山真里さんの個展スタイルの展示がとても印象的でした。
本当は今日よりも前にロンドンの個展や群馬のギャラリーに作品を見にいくべきでしたが、ずっと見たいと思っていた片山真里さんの作品が都内で観れたので満足です。
今年はあと村上 慧さんの作品をどこかで観たいなと願っています。
私が国内で今年注目しているのが片山真里さんと村上慧さんです。
村上慧さんは4年ほど前に奈良県の展示で見て感銘を受けました。
都市と地方における家の役割、自分の帰属、国籍と戸籍、移民問題、これから考えていかなければいけない事のヒントになるような気がしています。
アートを鑑賞した後は３人で品川に移動し、なぜか叙々苑で焼肉ランチを食べて来ました。
私は国際フォーラムまで来たのだからシェイクシャックでハンバーガーがいいなぁと思っていたのですが想像以上に混雑していたのであきらめ、祖母の宿泊している品川のプリンスホテルに一度戻ることになりました。
そこからつばめグリルに行くいう事になったのですが、すでに２時半ごろだったのですがまだランチメニューをやっていると叙々苑の方がおっしゃったのでふらりと入ってしまいました。
休日の微妙な時間帯の焼肉というのは贅沢なものです。
田中さんは叙々苑に来るのは初めてだととても喜んでいました。
田中さんも私も焼肉を食べれた事に感謝し楽しんでいたのですが、祖母は三重県にある一升びんというお店が大好きでいつか田中さんを連れて行ってあげたいと語り始めました。
叙々苑の店員さんが隣の席の網を交換にやって来たタイミングだったので気まずさを感じました。
確かに祖母が名前を出したお気に入りの三重の一升びんさんや、足繁く通った鶴橋の白雲台、下宿からも近い墨田の巨牛荘など田中さんと一緒に行ったら楽しいだろうなぁという焼肉屋さんは沢山あります。
いつかまたみんなで焼肉に行けたらいいなと思いました。
アートを見て焼肉ランチをしたという報告でした。
うめこ
今日の一枚
GR DIGITAL III / GR LENS 28mm/F1.9
今日の一曲
Nujabes- Sound Network (Unison)
今日の一冊
