うめちゃんからの手紙 2018 No.188 家の生き死については私もそう思う。

うめちゃんからの手紙 2018 No.188

ずっとカメラとかわいいものが大好きなうめちゃんの母。

うめちゃんからの手紙 2018 No.188

今日は実家の母とヒロシのiPadでビデオ電話をしました。
すったもんだあったようですが母とたまえおばちゃんは今福家の軽井沢の別荘に泊まりに行っていたようです。
貸借りに対し潔癖な私の母なので、結局はるちゃんのお母様も京都に遊びに来るということで決着がつき昨日の晩まで遊びに来てくださっていたようです。
はるちゃんのお母様が天国と形容する三嶋亭に母がご一緒させていただき、はるちゃんのお母様も京都を大変楽しんでくださったようです。
はるちゃんのお母様は本当によくおしゃべりされる方で学生時代から私の母とお互いに良い話相手だったようで、休暇中もずっとしゃべり通しだったそうです。
学生時代からずっと途切れることなく同じ喋り相手がいるというのはとても恵まれている事なのではないでしょうか。
はるちゃんのお母様がおっしゃるには母は学生時代からブレる事なくずっとカメラの話を中心に可愛い趣味のまま大人になったと、そして私の母が言うにも最終的に管理栄養士にはったはるちゃんのお母様も高校時代から一切ブレる事なく今日に至るまで食べ物の話をし続けてきたのだそうです。

さて、ヒロシが東京からイギリスにやってきてメンバーが増え少しだけ雰囲気が変わりましたが子供ハウスで女4人毎日元気にやっています。
この4人というメンバー構成は絶妙で、さながら名作Sex and the cityのようでもあったり、小林聡美さん主演の名作すいかに登場するはぴねす三茶のようであったりもします。
どのエッセーであったかは失念してしまったのですが、佐野洋子さんのエッセーで家を生き物にたとえている作品がありました。
私はそうは思わないの中に入っていた鳥が空をとんでいても気の毒には思わないだと思います)

家は人が居ない間電気が消えさながら死んでいるようであると佐野洋子さんは例えていました、そして猫がいる事で家は死ぬ事なく生き続けているとも書かれていました。
私もこれを実感する事が今まで多々ありました。
ヒロシが来るまでは女4人が日中不在になる日が多く、4人同時に家に帰って来たた途端に死んでいた箱型の物体が姦しさでみたされ、ドアや床がきしむ音がまるで私たちに驚く家の感嘆のように聞こえたりもしたのでした。
そのように私たちが過ごす子供ハウスも脈を取り戻すのです。
ところがヒロシがイギリスにやってきて以来彼は家の事を本当によくやってくれます。
潔癖性な猫なので暇を見つけては家中を掃除し洗濯をして自分が納得のゆくまで家事をしているのです。
家に手入れが行き届き少しだけ聞こえてくる音も変わったような気までしてきます。

つい最近Whistableでフィッシュアンドチップスを食べてきたばかりですが、いいお魚が手に入ったので今日も白身魚のフライを作りました。
生姜焼きが食べたいねぇと田中さんと話していたのですが、明晩に予定変更となりました。
フィッシュアンドチップスに使われているのは一般的に鱈です。
鱈の漁場をめぐって3度にわたって戦争になるほどイギリスの歴史にも深く関係しており、EFTAを脱退した一因と言われているほど鱈の漁場をめぐる問題は根深いとも言われています。
鱈に始まった国際問題が最終的には日本の漁業にも大きく影響を与えた200海里排他的経済水域の設定に至ったのですから食の恨みが職の恨みになり国家間の戦争になり、そして国際社会への影響がでるのですから恐ろしいものです。
話が逸れましたがヒロシが魚のフライが大好きなので私は腕によりをかけて作りました。
ワーカホリックとも言えるほど働いてばかりいるヒロシです、イギリスに来ている間くらいは体を休め好きなものを食べて欲しいのです。

夕ご飯を食べた後祖母のいる母屋まで映画を見に行ってきました。
ヒロシが日本から数本ジブリのブルーレイを持ってきてくれました。
親に買ってもらったり自分のバイト代で買い集めジブリの発売されているブルーレイは全作品持っています。
実は祖母もジブリが大好きで重複しているDVDもあるのですが、やっぱりブルーレイの高画質は魅力的で買い足してしまったのです。
どのジブリ作品が好きかで人の性格が何となく垣間見えるような気が時々します。
ですが年齢を重ねるごとに好みの作品が変わってきているので、やっぱりジブリ作品は奥が深く語りつくせないのだなぁと実感したりもします。
最近は不思議と紅の豚がとても好きになりました。
中学生の頃は耳をすませばが本当に好きで何百回も見ていたのですが、最近はあの作品が持つリアリティと非現実間のジレンマのようなものに囚われて心苦しくなってしまいしずくちゃんが聖司君の自転車を押して日の出を見に行くシーンまでたどり着けなくなってしまいました。
同様に魔女の宅急便も心理描写があまりに鮮明で、私自身が身を以て経験した事などがフラッシュバックのように湧いてきたり、必要以上に自己投影してしまい苦しくなってしまうのです。
製作者側が視聴者をハラハラさせようと仕掛けたトリックなどに私はかかりやすい人間で、敏感に心を揺さぶられてしまうのです。
巷では評価が極端に悪かったゲド戦記ですが、私は大好きです。
辛辣な批評も多く原作からあまりに逸脱していると叩かれたりと不遇な扱いを受けている作品なのですが、私が現時点で三番目に好きな作品です。
2018年現在ジブリ関連で1番好きな作品は紅の豚、二番目がホーホケキョ となりの山田くん、四番目が崖の上のポニョです。
でも平成狸合戦ぽんぽこも好きですし、ジブリ設立前に宮崎駿さんが監督をされた未来少年コナンシリーズも大好きなのでこの順位はあってないようなものです。

好きな曲を上げろというのと同じで好きな映画のランク付けをするのも不毛やなぁと改めて思ったのでした。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM

撮影地:ベトナム / EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM


今日の一曲

Mean Mary on fast banjo – Iron Horse

Mean Mary on fast banjo – Iron Horse


今日の一冊

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