うめちゃんからの手紙 2018 No.182 アイスクリーム大臣更迭。

うめちゃんからの手紙 2018 No.182

フランスで35ユーロで買ったというお気に入りになったワンピースを着る田中さん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.182

イギリスと言えばチーズと言っても過言ではないと私個人としては考えています。
イギリス人女性とチーズも切っても切れない関係であると私個人としては考えています。
イギリスの偉大な発明はキットカット、チェダーチーズとスティルトンチーズと言っても過言ではないと私個人としては考えています。
(あまり知られていませんがキットカットもイギリス人が発明したものです。それも1911年に考案され1935年から販売されています!実はとても歴史が深いのです)
スティルトンチーズの歴史については各々調べていただくとして、このチーズはイギリスの農家の主婦によって発明されたと言われています。
スティルトンはゴルゴンゾーラチーズなどに比べると知名度は低いかもしれませんが、ロックフォールやゴルゴンゾーラなどとならび世界三大ブルーチーズの一つにも数えられているチーズです。
イギリスのホテルに泊まり朝食で並んでいるのを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。
イギリスをはじめヨーロッパのホテルは朝からチーズがずらりと並ぶので目にも楽しいですよね。
フルーツなどと一緒にチーズを食べている方も多かったりします。

前置きが長くなりました。
今日は祖母の親戚からスティルトンをいただきました。
切り分けるのがめんどくさいから丸ごと持ってきたとおっしゃっていました。
ちょうど先日田中さんがルバーブを食べたことが今まで一度もないから食べてみたいとおっしゃっていたので、ルバーブとスティルトンを使ってタルトを焼きました。
タルトを焼き終え試食した際に、田中さんはルバーブを食べたことがないと思っていたけれどジャムで食べたことがあった気がしてきたとおっしゃったのには笑ってしまいました。
確かにルバーブそのものを見ると食べたことがない気がしますがジャムで流通しているものや洋菓子などに使われていることがあるので実は接している機会は少なくない野菜です。
タルトを焼き終えてもまだ大量のスティルトンチーズが余っているので夕ご飯はハンバーガーを作りスティルトンチーズを挟んで頂きました。
赤カブの酢漬け、飴色なるまで煮た玉ねぎ、薄切りで素揚げしたナスも一緒に挟みました。
自己流にかなりアレンジしたハンバーガーでしたが大好評でした。
ルバーブもスティルトンもまだまだ余っているので明日はチーズケーキを田中さんと作ろうと思っています。
夏休み中はケーキなどを焼いても焼いたそばからみんなが食べてくれるので経験値が一気に上がっていく気がします。

今週いっぱいでアイスクリーム大臣がマリーちゃんからはるちゃんに変わります。
私たち子供ハウスの冷蔵庫にアイスクリームを補充する大事な役割です。
ハッピーな響きな名前の当番ですが保冷剤と保冷バッグを持ちスーパーマーケットまでアイスを買いに行くのは結構大変なお仕事です。
日本より涼しいイギリスとはいえアイスが溶けるには十分な暑さなので迅速にスーパーマーケットから子供ハウスまでの復路を移動しなければいけません。
女子四人が過ごす子供ハウスです、夏なのでアイスをお風呂上りに皆食べるので消費量が多く専任担当者を今年から立てる事にしたのです。
再来週が田中さんで、その次が私。
今週はマリーちゃんがチョコミント味ばかり買い続けるという怒涛のチョコミント週間でした。
チョコミント味ばかり買ってくるマリーちゃんにはるちゃんが小言を言い今晩も揉めていました。
最初は各々自分の好きなアイスを買っていたのですが、それだとつまらないから当番制にして奇想天外なチョイスを楽しもうとの考えでアイスクリーム大臣制度を導入したのですが…やはりみんな本音では食べたいアイスがあり人が選んだアイスよりも自分の好みを大事にしたいのだと思います。
アイスを選ぶという行為にも政治が発生するのです、社会の縮図が女4人しかいないこの環境でも発生するのです。
私はチョコミント大好き派なので構わないのですが穏健派の田中さんもせっかくだから色々な味のアイスを食べてみたいよとおっしゃっていました。
改革派のはるちゃんは今週以降は絶対チョコミント味は買わないと断言していました。
マリーちゃんは少し寂しそうでした。

日本にいる時のマリーちゃんの定番の過ごし方は、好きな週刊漫画雑誌、お菓子、炭酸のジュース、そしてチョコミント味のアイスを買ってバイト先から寮に帰っていました。
この4つのアイテムが最大の癒しなのだと、娯楽なのだとマリーちゃんは言っていました。
アルバイト代が入る日はお菓子がラーメンに変わるようです。
マリーちゃんにとってはチョコミント味のアイスというのは安らぎの象徴するアイテムなのでしょう。
ホームシックの時、精神的に弱っている時などにもこのような”いつものお気に入りの味”というのは私たちを助けてくれる気がします。
チョコミント味は色々な国で手に入れる事ができるフレーバーで、ある意味精神安定剤のようでもあり、マリーちゃんの平常心を取り戻すのに一役買ってくれているのかもしれません。
ファザコンでありマザコンである事を自負している私です、祖母のイギリスの家にいるとはいえ実家のある京都の両親がとても恋しくなる事があります。
マリーちゃんも母国に帰ってきてるとはいえ大好きな弟くんや両親、そして愛犬に会えないのが寂しいのだと思います。
私はどうしてもはとこのマリーちゃんに肩入れしてしまいます。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM


今日の一曲

Every Little Thing ‐ 出逢った頃のように 1997

出逢った頃のように  Every Little Thing 1997


今日の一冊

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