うめちゃんからの手紙 2018 No.066 描くのではなく見る事が真理。

うめちゃんからの手紙 2018 No.065

父からもらったウクレレをみんなの前で弾くうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.066

今日はとても忙しい1日でした。

昨日は1日アートフェアを見てきたため歩き詰めで2万歩程歩いていたようです。
疲れが残っていたわけでありませんが今日はいつもより遅く朝5時に目が覚めました。
朝ごはんの時間までいつも通りシャワーを浴びストレッチをして勉強をしました。
朝ごはんを食べた後は溜まっていたレコードをカセットテープにダビングする作業をしたり、読めていなかった先月買った森見登美彦さんの本を読んだりしてお昼まで過ごしました。
父と母がお昼まで東京にいたのですが夫婦二人でまた予定が入っていると言われ今日は結局会う事ができませんでした。
なんとなく親成分が足りず、もう少し一緒に父と話したり母と一緒にまったり過ごしたいなぁと思いました。
予定では梅雨の季節に実家に少しだけ戻りマリーちゃんとはるちゃんと3人で矢田寺まで紫陽花の撮影に行く予定なのでそれまではお預けです。

午後からは今週もデッサン教室に行ってきました。
先週に引き続き裸婦デッサンでした。
スケジュールが裸婦デッサンのモデルさんにある程度左右されるそうで、モデルさんが確保できる月はまとめて裸婦デッサンが続き、あとは彫像のデッサンや、水彩、実際に油絵の具を使って描いたりするようです。
裸婦モデルさんが確保できる週でもデッサンではなく、みんなでモデルさんをみながら粘土をこねる週もあるそうで今からとても楽しみです。
あくまでも自己学習が教室の基本で、普段はひたすら一生懸命絵を描き、合評以外では先生に積極的に自分から話しかけ指導を仰ぐスタイルのようです。
それでも先生も時々話しかけて下さるので、自分から話しかけていく事がまだ苦手な私は助かります。
裸婦デッサンのモデルの方も休憩時間に生徒さんの絵を見て回り色々と感想をおっしゃってくれるのでためになります。
損得勘定で考えてしまえば積極的に先生に話しかけて色々聞く方が”月謝の元が取れる”という考えに至りそうですが、他の生徒さんは黙々と各々の作品作りに打ち込んでいるようです。
私語厳禁ではないので先生がラジオを流したりレコードを流したり、時々おやつの時間があったりして生徒同士でも会話があります。
今日は正直あまり上手には描けませんでした。
デッサンが始まる前に今日は骨を意識して描こうと思っていたのが逆に意識しすぎてしまいダメだったようです。
鎖骨から胸骨、乳房周りの肋骨の形を上手につかもう上手に掴もうと意識しすぎてしまい肉の重みのようなものをうまく描き込めなかった気がします。
先生がおっしゃるには「一応制限時間があるから一生懸命描こうと焦っちゃうけど、初めのうちは他人の体を観察できるだけでも儲けもんだと思って逆にすけべ心だけで裸婦モデルを見ているだけでもいいよ。その後から体の柔らかそうなところ、重そうなところ、どこに骨があるから肉がこういう風について、そしてたれて、この座り方だと骨が当たって痛いからこうやって座るのだろうなって想像を巡らせて描くと楽しいよ」とアドバイスをくださいました。

裸婦デッサンで絵を描かなくていいからとにかく体つきをよく観察するるだけでも勉強になるというのはすごくいいアドバイスがいただけた気がしました。
隣に座っていたヒロシも「最初のうちは足が長いなぁ、これくらい長いな、お尻が丸いなぁ、だから大きく丸を描こうって分解して長いところ丸いところ、そういう風に図形に置き換えて考えて描いたりしてるよ」とアドバイスをくれました。

デッサンは描く事ではなく見る事なのかもしれないなぁと今日は一つ学ぶ事ができました。
以前好きな小説家の方も、上手な文章を書こうと思ったらたくさん文章を読んで文字を食べて文字のおデブさんになる事が大事だよとおっしゃっていました。
文章書き出すという行為はずっと歩き続けていくような感じで、お腹が減っていたら歩けないのと同じ、文字を食べてやっと文字を書き歩いていけるようになるのだと。

デッサン教室で絵は上手に書けませんでしたが今週も学べた!と感じる事ができ楽しかったです。

家に帰りおやつを食べ、マリーちゃんと田中さんが来るのを待ちました。
今週は日曜日と木曜日に家庭教師に来てもらう予定だからです。
来週は日曜日に用事があるため月曜と火曜日の予定です。
今日もみっちり3時間教えていただきました。

今晩は先週と違いマリーちゃんと田中さんも夕ご飯をうちで食べて行きました。
はじめおじさんがお肉料理と豆のカスレや手作りのパンを用意してくれていました。
食事をしながらはじめおじさんが改まった顔で
「今度フランス時代のホストファミリーのお父さんと娘さんが東京に遊びに来るんだよね。4日間うちに泊まって、後は京都と四国に旅行に行くと言っていて、実は今から結構緊張している。」と話しました。
ホストファミリーのお父さんというのははじめおじさんがフランスで料理人をしていた時代の上司でもあり味にうるさい方で今でもはじめおじさんの作る料理に厳しい意見を聞かせてくれる方でもあります。
はじめおじさんの作るフランス料理をとても褒めてくださる方なのだそうですが、はじめおじさんはとても真面目な性格でまだ何ヶ月も先の事なのですが今から何を作ろうか悩んでいる様子でした。

たまえおばちゃんとはじめおじさんの夫婦生活においてはたまえおばちゃんが姉さん女房といった感じなのですが、フランス料理の悩み事ばかりはたまえおばちゃんも「あんた専門家やろー、そんなん自分でがんばりーや」と笑ったりおちょくったりするだけです。
たまえおばちゃんが言うには、はじめおじさんは成長したところを見せたくて仕方がなくて逆に緊張しすぎているそうです。
普段通りに背伸びしなくても一流に美味しいのですが、そこはまじめなはじめおじさんのいいところでもあり気が弱いところでもあって、おじさんのかわいいなぁと思える一面でもあります。

料理人に限らず一流を追求するお仕事は常に緊張感とプレッシャーで四方を固められ大変なのだろうなと思った夜でした。

充実した日曜日でした。

うめこ


今日の一枚

多け乃の煮魚

Canon 40D EF-S2428STM


今日の一曲

Sublime – Santeria (Official Music Video)

Sublime – Santeria


今日の一冊

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。