うめちゃんからの手紙 2018 No.060 郷愁、そして贅沢な時間。

うめちゃんからの手紙 2018 No.060

Que Sera, Sera

うめちゃんからの手紙 2018 No.060

今日は久しぶりに私とはるちゃん二人揃ってカフェに立ちお仕事をしてきました。
明日はまた焙煎作業に女将さんと私が従事する予定です。
賃金も上がり、携わるお仕事の内容も多様化してきました。
オンラインストアで販売している豆やZINE、ヒロシの絵、グッズなどの商材撮影も任されるようになりました。
焙煎工場にはとても大きなテーブルがありそこには必要に応じて専用の照明やバックドロップが設置できるようになっていて、新しい豆のカッピングを行う時もこの机にコーヒーがずらりと並べられます。
この大きな机は焙煎所において焙煎機の次に大事な準主役といった感じです。

私はまだパソコンで編集したりといった作業はできませんが、少しずつ出来る事を増やしていきたいと思っています。
はるちゃんはパソコンが得意なので写真編集や画像のアップロードなども任されていますが、最終的に確認と商品や記事の公開を行うのは女将さんとマスターです。
はるちゃんはWordPressというパソコンの難しいやつを学習していて、私は大幅に遅れを取ってしまっていて…頑張らねば。

焙煎機をはじめ、仕事で扱う他の機械でも同様の仕組みが設けられているのですが、ウェブストアにもフールプルーフが設計に組み込まれていて、一人の間違いが大きな事故につながらないような工夫がされているそうです。
写真や商品紹介文、価格設定の全て準備が整いオンラインストアに新商品を公開する時は、女将さんとマスターの二人が違う時刻に承認ボタンを押さないと新商品が公開されないようなっています。
あえて時間を置き、二人の人間が確認を取る設計です。

疲れている時、判断力が衰えている時、作業スペースの明るさが適切では無い時、片手で操作をしてはいけないのに横着をして片手で操作してしまいった時、指差し確認をおろそかにしてしまった時…e.t.c.そんな時に大きな事故につながります。
自分自身を過信せず、”誰もが持っている怠惰な側面”に忘れずに向き合い仕事場の安全性を確保するのが大事だと女将さんはおっしゃっています。
山登りや勉強においても似ているような気がします。
疲れてきた時や計画に無理があった時に冷静な心理状態では絶対しない判断を人間はしてしまいがちで、例外を勝手に作りそこから雪崩のように大きな問題に最終的に発展してしまう事が多いように思います。
余力を残して仕事や学習を毎回終えられるように心がけたいなと思います。

今週末はまた両親が東京にやってきます。
両親と一緒にアートフェア東京を見て回る予定です。
はるちゃんにも声をかけておいたので、予定を合わせて午前中にみんなで周り、国際フォーラムからも近い交通会館ビルのキッチン大勝軒でみんなで食事ができたらいいなと思っています。

キッチン大勝軒は個人的にとても好きなお店で、娘さんとお父様で頑張ってらっしゃる町の洋食屋さんといった雰囲気があるアットホームなお店です。

以前ヒロシと二人で伺った際にヒロシがおいしいなぁおいしいなぁと連呼しながら食べているとたまたま大将と目が合い微笑み返してくれたことを覚えています。
キッチン大勝軒で揚げ物をいただいていると、子供の頃に母や父と行った天神橋筋商店街の中村屋のコロッケのことを思い出されます。
キッチン大勝軒と中村屋は狭小地で頑張っている事と混雑しているところを除いて共通点は無いのですが、サクサクとした衣とアットホームな雰囲気、そしてにぎにぎしさが心地よく、私の郷愁をかきたてるのかもしれません。
東京にも私をそんな思いにさせてくれたお店がいくつかできました。
束の間ですが里心を忘れされてくれるのです。

また時間を作ってヒロシとあてもなくだらだらと東京の街を1日歩きたいなと思っています。
目的を持たずにただ歩くのは楽しく、とても贅沢な時間だと私は思っています。

うめこ


今日の一言

今日のこの投稿が「梅子と僕」時代から数えてちょうど1000投稿目になるそうです。
厳密に数えると数十記事は前後しているとは思いますが、怠惰な僕でも1000記事も書き続けてこれたのは嬉しいなと思いました。
「梅子と僕」と第一回が懐かしい。

2月28日

梅子と僕 第一話


今日の一枚

隅田川。

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.


今日の一曲

沖縄民謡 十九の春

 十九の春


今日の一冊

Copyrighted Image

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