うめちゃんからの手紙 2017 No.201 はるちゃんと常連さんの会話。

うめちゃんからの手紙 2017 No.201

バイトに向かうはるちゃん。

うめちゃんからの手紙 2017 No.201

今日はアルバイト中クリスマスブレンド発送のための事務作業をがんばってきました。
コーヒーを入れたり通常業務もしながら、ひたすらスタンプを押したりラベルシールをプリントしたり。
はるちゃんはパソコンに繋がれた大型のレーザープリンターなども使いこなしていてかっちょよかったなぁ。

パソコンでラベルと納品書の印刷まで全てでき、在庫管理から、過去にカタログの送付した履歴があるか確認でき同じカタログやおまけのギフトの送付が重複してしないかなどの情報もパソコン画面に表示されます。

全てキンちゃんが作ってくれたシステムで私も少しずつ仕事をしながら使い方を頑張って覚えて、入力などはできるようになってきたのですが、はるちゃんのように自由自在とはいきません。
常連さんと世間話をしながらラベルを貼ったりと私はハイテクとは無縁のアナクロ専業アルバイト。
それでも最終的には注文してくださったお客様の住所とラベルと内包物の指差し確認という人の目できちんと確認しなければいけない作業が残ります。

私とはるちゃんのアルバイト先のカフェは医科歯科大のある御茶ノ水から近い事もあり歯のことがよく話題に上がります。

今日もはるちゃんと歯列矯正の事を話していた常連の子連れママさんがいて、ちょうどママさんも歯の矯正を考えてはるのやとか。
以前にもはるちゃんに相談していたそうで、自身が矯正治療中のはるちゃんは思い立ったらすぐにでもはじめたらいいのにと、はるちゃんが通っている矯正歯科を紹介したりしていたようなのですが…
その常連ママさんはお友達から親知らずの抜歯で死ぬほど苦しい思いをしたと聞かされ怖くなってしまったのやとか。
お友達の方の話では出産よりもその他の人生で経験したどの手術よりも親知らずの抜歯手術が辛かったそうで顎の周りに痺れと麻痺が1年弱残り本当に大変だったそうです。

はるちゃんが「そういう話もたまに聞きますけれど、絶対出産の方が大変でしょうし、私の時は親知らずの抜歯かなり楽でしたよ。普通に抜歯の後に薬局で処方されたのも生理痛や頭痛の時に飲むドラッグストアで売ってるのと同じロキソニンと抗生物質でしたし。」と笑いながら会話を返していました。

するとマスターもよせばいいのに「昔は街の歯医者でも普通に親知らずを抜いてて、下手で有名な歯医者には時々救急車が来ることが当たり前のようにあったんだよ。結構大騒動なこともあったよねぇ」と怖い思い出話をするものだやから常連ママさんがもっと怖がってしまっていました。

ただ本当に歯科治療が何よりも怖いという人は少数派ではなく、かなり多くいるようです。
親知らずの抜歯も侮ってはいけないのも事実だそうです。

保険などに加入する際に手術の履歴を申告する際もきちんと親知らずの抜歯手術の有無も聞かれるのだと保険のセールスをされている常連さんもおっしゃっていました。
麻酔を使い体を切り縫う手術には違いありませんものね。

身近なところで、マリちゃんがロキソニンをのむと薬疹が出てしまい、親知らずに限らず頭痛やただの風邪をひいたときなどでもとても苦労をしています。
アロマセラピーやハーブティーをはじめホメオパシー、レメディーなどの代替療法に頼らざるえないようです。
マリちゃんは聴覚過敏も持っているのでドリルのような機械音も苦手で本当に歯科治療などでも大変な苦労をしていて気の毒でなりません。
ただマリちゃん自身は自分の歯を1日3〜4回磨いたり、フロスやマウスウォッシュなどを利用するなどかなり気を使っています。

はとこのマリちゃんが痛み止めが飲めないという事を最近知り、マリちゃん以外にも薬疹などで痛み止めなどが利用できない人がいて、その人達にとっては親知らずの抜歯がとても大変な手術という事も理解できるようになりました。

一生懸命歯磨きをして虫歯がない口腔内を維持している人でも親知らずが奥歯の歯根などを圧迫しているため抜かなければいかなかったりと、悪者にされがちな親知らず。
はるちゃんの話では奥歯が虫歯な人は奥歯を代わりに抜いて歯列矯正で親知らずを歯列に加える人もいるのだそうです。
ママさんは健康優良児で虫歯ゼロ。
おそらく親知らずは抜かなければいけないのだろうなぁと悩んでいる様子でした。

たった4本の親知らずこと大三大臼歯がここまでも大の大人を震え上がらせ、周りの仲間の歯に自己の存在を押し付け、口腔内で幅を利かす。
大した奴です。

たまえおばちゃんも大人になってから大学病院の口腔外科で抜いたそうなのですが、とても痛くて大変だったと言っていました。
これだけ技術が進んだのに抜くときは”切って””砕いて””引っこぬく!”というどこまでも旧来から変わらぬ力技な事に動揺したのやとか。
考えてみればなかなか体に入っているものを他人に砕かれ引っ張られという経験は多くはないのかもしれません。
おばちゃんの想像ではレーザーとかコンピューターなりにつながったハイテク装置で気づいたら粉々になった親知らずが横にある的な施術を想像していたそうです。
ただおばちゃんが抜いた時には抜歯した後にゼリーのようなものを詰めてもらい抜歯痕の治癒自体はすごく早かったそうです。

飲食店のアルバイトをしていて気づいた事は、常連さんとの話題に健康の事はよく話題に上がるという事です。
老若男女問わずみんな体の事をどこか心配して他人と話題にし、不安を共有し、時に共感しているのでしょうね。

魔法学校も風邪などでの欠席する生徒が出るようになりました。
残り少ない2017年、みんなが健康で過ごせますように。

うめこでした。

*追記*
はるちゃんの健康の秘訣はそば湯を飲む事だそうです。
体を温め風邪予防によいとされるビタミンCの吸収効率が上がるのやとか。
はるちゃんのパパはお医者様なので信じてしまいます。
私も試してみようと思います。


今日の一曲

YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

Morrissey – Please, Please, Please, Let Me Get What I Want (Live at the Hollywood Bowl)


今日の一冊

森田るい(著)

会社が終わった後の夜の向上でこそこそ頑張るワクワク感がとても楽しかったです。
ぼやっとしてるけれどちょっぴしかっこよくて、ちょっぴし悪い事をして、ちょっぴし冒険をして、大人達が楽しんでて。
とても良かった。
色々な夜のシーンが出てきてどの夜のシーンも好きです。
おすすめ。

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。