うめちゃんからの手紙 2017 No.149

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うめちゃんからの手紙 2017 No.149

うめちゃんからの手紙 2017 No.149

今日はアルバイト先のマスターと女将さんから福砂屋のカステラを頂いてしまいました。

はじめおじさんの焼き菓子などをたまにアルバイト先に持っていくのですが、それがとても好評で女将さんから「いつももらってばかりで悪いから」とお返しで頂いてしまいました。

おじさんはプロのフランス料理人としてフランスの田舎で10年、そしてパリで洋菓子職人として5年、帰国後も日本の実家のお煎餅やさんを継ぐまで料理人として都内のお店で働いていました。

現在は家業のお煎餅屋を継ぎ毎日お煎餅を焼いています。

今でも先生として教えに行ったり、フランス語の料理関連の本の翻訳、昔勤めていたお店の常連さんのお宅に出張料理人として料理を作りに行ったりと色々なお仕事をされています。

お煎餅屋さんのお仕事はお年寄りのお客様が多く、朝が早いです。

3時以降はお客さんがほとんど来ないので、3時以降は配達のお仕事などを済ませた後はお菓子を焼いたりせんべい屋さん以外のお仕事を主にされています。

実はおじさんは食べ物を作るお仕事のキャリアは凄く長いのですが、家業のせんべい屋さんのキャリアは短いのです。

ご両親からせんべい作りを数年間教わった後、
「はじめは筋がいいからもう一人でやっていきなさい。私とお父さんは今から旅行したり青春したり犬を飼ったり老後を楽しむから!後は一人で頑張れ!」
とお母様から告げられ、おばちゃんとおじさんに家を引き渡し、ご両親は他の場所に引っ越してしまったそうです。
(はじめおじさんはお父様が魔法使いでお婿さんだったので、お父様はお父様で魔法使いとして実家の土地を継ぐためにお母様と引っ越し実家に戻ったのだそうです。実家の土地を継ぎ家督を息子に譲ったわけです。)

孫の様子を見にきたり一緒にご飯を食べによく会いに来るのですが、おじさんの作るせんべいや料理には美味しいとしかコメントしてくれないそうです。

おじさんは「改善できるところが無いか、もっと色々教えて欲しかった」といつもぼやいています。

おじさんのお母様やお父様が言うには「職人の道とはそういうものだし、親子だからといって同じ味を継ぐ必要も無ければ手取り足取り教える義理も無い」と言っていました。
おばちゃんは、おじさんは本当に腕が良い料理人なのやけれど凄く小心者なところがあるからもう少し自信を持って欲しいという親心なのだと思うと言っていました。

はじめおじさんの気持ちは凄く良くわかります。

料理やお菓子を作って人に出してお金を得るという行為、凄い緊張感と責任が常に伴います。
答えがわからなくなってしまう不安です。

私も仕事でコーヒーをいれていて、美味しいコーヒーがいつもいれられているか、よく不安になります。

どんなお仕事でも責任が問われるでしょうし、いろいろな不安が付いて回る緊張感があるのでしょうね。

洋菓子職人といってもとても奥が深く、フランス以外にもドイツやポルトガルなど他のヨーロッパ各地に有名なお菓子が色々あります。
おじさんは色々なお菓子を作れるのですが、カステラのご先祖パオデローやバウムクーヘンなどは作りません。
充実した調理設備があるはじめおじさんの仕事場ですが、さすがにバウムクーヘンを焼くための設備はありません。
ごくたまにカステラを焼く事もあるのですが、おじさん自身は福砂屋のカステラが一番好きなのだそうです

おじさんにとって自身の子供時代の思い出が強く残っている食べ物はあまり自分ではつくらないそうです。

おばちゃんが得意なお菓子もあって、それらもおじさんが作らないお菓子に含まれています。

おじさんにとって美味しいものとは、記憶に残る味だったり思い出に強く残っている楽しい味と表現できるものなのだそうです。

おじちゃん流のオリジナルへのリスペクトなのやとか。

福砂屋やとらやの羊羹などザ定番!といったお菓子がおじさんは大好きみたいです。

おじさんは子供のころ、どうしてもせんべい屋の倅という事で余ったせんべいばかりがおやつだったそうで、せんべい以外の甘いお菓子への憧れは小さい頃から強かったのだそうです。

たまに知り合いの方が持ってきてくれる福砂屋のカステラや羊羹に目を輝かせ大喜びしていたそうです。

産後おばちゃんは色々と体調の変化があったらしく少しずつ食べ物の好みなども変化した気がすると言っています。

それでもおばちゃんは今までと変わらずすごい肉食です。

電話帳みたいに大きなお肉をペロリとたいらげます。

おばちゃんの一番の悩みは産後に髪の毛が薄くなった事だそうです。

私もおじさんもそこまで薄くなってないとおばちゃんに言うのですが、おばちゃんは手ぐしを通した時に明らかに違うしボリュームがなくなったと気にしています。

おばちゃんは以前はあまり帽子をかぶる人ではなかったのですが、おじさんがコレクションしているバンドや面白いロゴのベースボールキャップをよくかぶるようになりました。

最初は髪の毛のボリュームが減った事を気にして被っていたみたいですが、いろんな人に似合っていると言われまんざらでも無いようです。

家の中で帽子をかぶっていると祖父母に凄く怒られるという話題になり、ふと大阪の祖父母が恋しくもなったりした午後でした。

はじめおじさんとたまえおばちゃんの近況報告でした。

P.S

大阪の祖父母はマナーにうるさく、室内で帽子をかぶっていたり、テーブルマナーが悪いと凄く怒ります。

うめ


画伯のつぶやき

大好きな横浜の洋食屋。

センターグリルの上ランチ。

先日横浜に行った時にセンターグリルに行き、上ランチを食べてきました。

子供だったらワクワクして歌いながらお店に向かう事まちがいない楽しい洋食屋さんです。

空想でおいしそうな洋食を描いてみて!と言われて描いたような、美味しくて、楽しくて、ワクワクするものがタップリのったランチ。

センターグリル公式サイト

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