私のイギリス人祖母と元祖メガネおばぁちゃんの二人、そして私の母にもに通じる事なのですが私も将来見習いたいと思ったのでメモをしておきます。
魔女の社会は上下関係がめちゃくちゃ厳しいのですが私の祖母や元祖メガネおばぁちゃん、私の母（彼女たち）はそういう先輩面をしないので逆に普通の先輩魔女達よりもさらに尊敬しています。彼女たちは若い魔女をすごく良く褒めてくれますし、若い魔女相手でも大人げない事も言ったり可愛いところがあります。（自分より年下の魔女が可愛い服を着ていたらどこで買ったの？とか似合ってるやん！私も同じの欲しいなぁ、私にも似合うかなぁ？と言えちゃう）
私の祖母は自分の年齢よりも半分以上若いアーティストやミュージシャンに対してもかっこいいなぁとか憧れるなぁともいえる人です。
私の母も年齢とか国籍とかそういうんが関係なく今は台湾の高雄市で雑貨とリトルプレス等を扱う店を営んでいる20代の魔女の花さんという方と仲良く交流しています。
母は私の成長の節目や自分が時間がある時のタイミングで「娘へ」というシリーズの本を祖母達や他の先輩魔女の方たちと作っています。私や母の友人を中心に魔女の家族に配っています。一般には流通していないのですが装丁も書店に並ぶ本と変わらないしっかりしたものです。
はるちゃんも以前もらった事を覚えていると教えてくれたのですがマリちゃんはもらっていなかったそうです。
（がんばって英語版もいつか作ってくれオカン！なんやったら私が翻訳するよ）
たいそうな事ではなく、１０歳の時にもらった本には私の母や先輩魔女達の10歳の頃の写真、遊んでいたもの服、よく通っていたお店、その時の喜怒哀楽の記憶などが書かれています。いつもと同じく挿絵はすべて父。おばちゃんと母の撮った10代の時に住んでいた大阪の家の周りの景色なども入っています。１５歳の時にもらったものが最新で、おそらく次にこの娘へがもらえるのは18か20の頃かなぁと予想しています。私がすごい大病で死にかけていた時やはるちゃんの家もはるちゃんのおねぇ様が病気だった時にも母達は休まず活動をしていたので、そこもすごいなぁとも思うのです。母達も母達でみんなで集まって話し合う事が大事だったのでしょうね。
母やはるちゃんのお母様のポートレート写真のページを見返してみれば、今思えばしんどかった時代なのに記録が残るようにと写真を残しておいた母達はすごいとも思うのです。きちんと化粧をしてへんかったり、しみだってあるしそばかすもあるし、髪の毛もシュッとしてへんかったりするのやけれど、それでも美しさや優しさ、彼女達のすごい魔女やでって威圧感もつまっています。
父にこういう風に撮ってやと母が指示していたのかもしれませんし、父が何気なく撮った一枚なのかもしれませんが、シュッとしてへん時の母達も素敵やと私は思うのです。母は身長がすごく低くてど近眼ですし、はるちゃんのお母様のも身長189cmとすごくノッポ、世間で言われる可愛い女子像とは違うかもしれないのですが私には美しく尊敬できる先輩達です。
（父と母はお互いの事を夫婦であると同時に一番のファンやからねと言っています。好きなミュージシャンでもアーティストでも野球のチームのファンと同じでいい時と悪い時があってもずっとファンやねん！私なんか弱い時代も今でもずっとカープファンやからね。それといっしょ！と母はよく言っています。）
美とはこういうもんやで、魔女とはこういうもんやでと母達に小さい頃から教え込まれていたのかもしれません。
この本の活動？を始めたのが私のイギリス人の祖母です。最初に私の母がリトルプレスの活動をしていて祖母が興味を持ち一緒に将来生まれてくる娘のために何か作ろうという話になり作り始めたそうです。
最初はもっと固苦しく「娘へ、先輩魔女達があなたに覚えておいて欲しい事」というタイトルで出す案だったそうですが、母がそんなタイトルだと私が若い魔女だったらもらっても嬉しくないし押し付けがましいと祖母に進言し、ただの「娘へ」となったそうです。
祖母の希望ではいつか私、マリちゃん、はるちゃんにもこの活動を引き継いでいって欲しいそうです。
たのしみ。
母や祖母達の押し付けもなく教訓じみた事は書かれていないのやけれど、彼女達のismのようなものがぎっしり詰まっているのです。
今回の祖母とのイギリス、ドイツ滞在期間は私の過去を振り返りアイデンティティを再認識し先輩魔女達からの愛を確認する旅のような気もしています。そして友達のはるちゃんとマリちゃんと私のこれからの毎日へのワクワク。
実り多い滞在。
うめ
P.S
マリちゃんのミドルネームがSophieなのですが（Marie Sophie Herbcraftがフルネーム。）、マリちゃんのおばぁ様のファーストネームもSophieなので私の祖母がマリちゃんのおばぁ様の話を話をするたびにピクツっとなるのが可愛いです。大人に怒られるときにミドルネームで呼ばれたりしますからね。