うめちゃんからの手紙 2020 No.069 はるちゃんはやっぱり真面目だ。

うめちゃんからの手紙 2020 No.069

孫を抱くミーガンさんの図。(うめちゃんの祖母)

うめちゃんからの手紙 2020 No.069

祖母の友人でドイツ出身の魔女がいます。
その方も京都在住でコロナ渦以前は祖母と時々会っては二人で楽しくビールを飲む30年以上続く友人です。
祖父や叔母から「二人はいくら飲んでも酔わないし入ったものがただ出ているだけなのだからお金がもったいないから程々にしておきなさい」と祖母はよく言われていました。
父は下戸なものですからビールの良し悪しは分からずこの辺りは門外漢です。

このドイツ人女性、祖母がドイツ語が分かるという事を知らずにドイツ語で「私並みに楽しそうにビールを飲んでいる女がいるけど声かけて友達になろうかしら、魔女っぽいわね、同業者かしら、いやほんとに笑っちゃうくらい良い飲みっぷりよね」と日本人の旦那さんと話していたところ、私の祖母の方から「日本語、英語、ドイツ語、フランス語、そしてビールは何でもこざれよ」と話しかけたところ意気投合し、国際結婚した女性同士親睦を深めていったそうです。
ちなみにこのドイツ人女性のドイツで暮らすお兄さんとお姉さんは下戸なのだそうです。
ドイツ人やイギリス人が皆ビール好きかというとそうではなく、下戸も多くいて、酒もタバコも乳製品もお肉も絶っている人も多くいる印象です。
私の祖母とこの友人はエビスだったりキリンをよく飲んでいた記憶があります。
一度だけお互いの国のビールの話になり、北部のビールと南部のビール、ビールの適温の話等を話し込んでいたら収集がつかなくなり、一旦エビスにしておこうとなり、喧嘩にならず美味しいのはエビスだなぁと彼女たちは日本のビールを楽しむようになったわけです。
ビールはお互いの国のアイデンティティですから譲れないものがあるのでしょう。

今日職場の常連さん達からはるちゃんが笑われていて赤面していました。
先日常連さん達から生姜天の美味しい蕎麦屋を教えて欲しいと尋ねられたはるちゃんは、丁寧に何店舗かリストアップしてました。
出版社勤の二人組の常連さんが早速そのうちの1つに足を運ぶとニコニコ顔で蕎麦を食べて出てきたはるちゃんに遭遇したというくだりです。
もうデジャブのように何度もこの類の話を聞いていて、蕎麦好きの常連さん達の間ではあるあるとも言えるわけです。
ついこないだもコロッケ蕎麦の話で盛り上がっていて、他の常連さんとはるちゃんの会話で出たお店の店でやっぱり遭遇していたという話で皆大爆笑していました。
はるちゃんの正体がバレる以前は都市伝説的にやたらと背が高い女の子が日本各地の立ち食いそばでニヤニヤしていると囁かれていたそうです。
はるちゃんは真面目なのでおすすめのお蕎麦屋さんを尋ねられると、再訪して自分の推薦が間違いなかったか確認してしまう性分なのです。
”自分でも再訪してしまう病”だとはるちゃんも呼んでいます。
出版社勤の常連さん達も私から見ればかなりの数の立ち食い蕎麦屋さんを食べ歩いている印象なのですが、はるちゃんは別次元なのだそうです。
何度かいつか一緒に書籍を出そうとはるちゃんは唆されていますが、毎回照れて無理ですと断っています。
倍以上歳が離れたおじさま達から宣教師がごとく蕎麦屋のアドバイスを求められる友人を持つ私は幸せ者ですな。
何かに詳しいという事はかっこいいです。
生姜天の美味しいお蕎麦屋さん、私も行ってみたいな。

うめこ


今日の一枚

Kiev4AM / Kentmere100 / D76

Kiev4AM / Kentmere100 / D76


今日の一曲

青葉市子 – 雨

青葉市子 – 雨


今日の一冊

Copyrighted Image

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