うめちゃんからの手紙 2019 No.139 気に病まないように先に手を打つ。

うめちゃんからの手紙 2019 No.139

母ももえさんの書斎で作業を手伝う うめちゃん

うめちゃんからの手紙 2019 No.139

少し早いですかはるちゃんの誕生日プレゼントの準備も始めています。
はるちゃんの誕生日を祝う頃には皆日本に戻っていて普通に学校もお仕事もあるのですが、イギリスにいる今だからこそ準備できるものもあります。
そういう事情もあって日本の母に相談してこちらでお土産のショッピングとあわせてはるちゃんの誕生日プレゼントの”材料”も集めているのです。

私の母が使わなくなったフィルムスキャナーが複数台実家にあり以前からフィルムスキャナーを欲しがっていたはるちゃんのためにメンテナンスとキャリブレーションを済ませてからプレゼントしようということになりました。
正直この言い方は少しずるいですね。
はるちゃんに私のフィルムのスキャンも手伝ってもらっているのでお返しも兼ねていますし、将来またスキャニングで助けてもらうこともあるのでプレゼントを兼ねた機材の分散です。

母はすごく心配性なので同じ機材を最低でも2台ずつ購入する癖があり、ハイエンドのスキャナの場合においても同じです。
加えて古い機材も処分できない性格なので溜まっていく一方でした。
実は母が愛用しているフィルムスキャナーのメーカーから上半期に全モデル販売終了のアナウンスがありました。
母は事前に情報を得ていたためアナウンス前にもう一台購入していたのです。
そんなわけで一台手放しても良いということになりました。
今までですとたまえおばちゃんに譲ったり実家の蔵にしまっていたのですが、たまえおばちゃんもひと世代前の機種を保有していたので母ははるちゃんに一つ譲ってあげようということになったのです。
業務用にも使われる機材ですが、私の家族は誰もタバコを吸わないので世間一般に流通しているものよりは良いコンディションだと思います。
業務用機材が使われる環境は喫煙者が多くタバコ臭がするものも多い気がします。
タバコの煙は機材の劣化を加速させるので避けたいものです。
ただ私の実家は長毛種の猫の巣窟なのでこまめに清掃を心がけています。

最新のスキャナと異なり古いフィルムスキャナにも利点があります。
古い機材を譲る事になるわけですが、保守整備の面からするとメリットが大いにあります
フィルムをスキャンするためには光を当てそれをCCDセンサーで読み込む必要があります。
その光源に使われているのは一般的な蛍光灯をミニチュアにしたようなもので、蛍光灯を作っているメーカーが作っていたりもします。
母の書斎兼仕事場の照明機材はケルビン温度を全て決めて購入しているのですが、そのデスクランプに使われている5500Kの蛍光灯を作っているメーカーがフィルムスキャナ内の冷陰極蛍光管も製造しています。
LED全盛の昨今、冷陰極蛍光管は販売数が減り購入難度が高まってきてはいますが、ヨーロッパでも一生懸命探せば安価に購入する事ができます。
この蛍光灯を母の保守部品として、はるちゃんに譲るフィルムスキャナのメンテナンス用としてイギリスとヨーロッパ全土で探し、日本帰国までに購入しておく事が私のミッションです。
実は4本はすでに確保できました。
十分な量ですが心配性の母のためにもう4本確保しようと思っています。
他にも駆動ベルトやギアなども母が保守パーツとして中国の業者から取り寄せいくつもストックがあるので新品同様にしてはるちゃんに譲れそうです。
後はフィルムをスキャナに差し込む時に使うホルダーを中国の業者に発注し、パーフォーレションの近くギリギリまで読み込めるように特注品を作ってもらうつもりです。
はるちゃんは暗室でプリントを作る時も黒枠を入れるのが好きだったりするので、黒枠の範囲がより多く取り込めるものの方が喜んでもらえるはずです。
純正品のネガホルダーですと挟み込むマグネットシートの根元部分が折れやすいため事前に折れても良いように予備も買っておいてあげたいのです。
人からプレゼントされたものを壊してしまった時ほど落ち込むことはありません。
事前に壊れやすいとわかっているものですから、はるちゃんが気に病まないように先に手を打っておきたいのです。

このフィルムスキャナ、新品当時は300万弱したそうですが、今業者に下取りに出すと二束三文にもならないそうで、みんなで出かけた時の食事代にもならないそうです。
そんなアホなと思ったのですが、そういうものなのだそうです。
父の職場にも書類をデジタル化するために業務用のスキャナーがあるそうですが、そちらはなんと新品価格が当時600万円くらいしたそうなのですが、今は中古業者などで1万円から3万円の間で取引されているそうです。
中古業者が1〜3万円で販売しているわけですから下取り価格はもっと安いことでしょう。
直せるのであれば自分で試行錯誤して末長く使っていきたいものですね。

うめこ


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