仕事帰りに楽器屋で注文していたギターケースを受け取ったうめちゃん。
うめちゃんからの手紙 2019 No.052
今日はヒロシが久しぶりに音訳のボランティアに行ってきた日でした。
目が悪いおじいさんの家で文字を読み上げるというボランティアにヒロシは時々行ってます。
定期的に通ってお薬手帳の注意書きや予定表、新聞や本などの文字を読み、あとは一緒に世間話をしたりお茶をしてきているようです。
おじいさん以外の家も行っているようですが、ヒロシが一番好きなのは今日訪問させていただいた仙人のような容姿のおじいさんの家です。
ヒロシが言うには音訳のボランティアに行っているのに他のご家庭では時間いっぱいひたすらにヒロシを撫でたり一緒にお菓子を食べるだけで終わってしまうそうで、ヒロシ的には消化不良なのだそうです。
確かにヒロシのようなフレンドリーな猫がやってきたらお年寄りでも撫でたり愛でてまったり時間を過ごしてしまいます。
お年寄りに限って動物と接する機会がなかなかないので、ヒロシの活躍の形はいろいろあっても良い気もします。
ヒロシが仙人おじいさんと慕う方は適度な距離感でヒロシに接してくれるそうで、やりやすいのだと言っています。
ヒロシが仙人おじいさんの家に行くたびに袋いっぱいに入った素甘や甘い砂糖がまぶしてあるせんべいを貰って帰ってきます。
ご家族が音訳中におじいさんとヒロシが一緒に食べられるようにとご用意してくださっているお菓子のようなのですが、「ヒロシ君全部持って帰りなさい」と毎回頂いて帰ってきてしまいます。
そしてヒロシ当人は他のボランティア先などからもお菓子をもらうことが多いので最終的には二郎や三郎が食べています。
二郎はすっかり素甘が大好きになってしまいました。
今日もヒロシはお菓子を抱えながら私の働くカフェに立ち寄り、コーヒーを飲みながら私のシフトが終わるのを待っていてくれました。
ヒロシはマスターと18切符が使える期間中に二郎と三郎を連れて鉄道旅行に連れて行ってあげたかったけれど忙しくて行けなかったという話をしていました。
最近の二郎と三郎はたまえおばちゃんとパソコンを自作するのに夢中でヒロシの心配には及ばないと思うのですが、ヒロシなりにだいぶ前に約束した一緒に鉄道旅行をするという約束を守りたいと考えているようです。
私の学校が12日から２６日まで休みに入ります。
この期間中を何か有意義な事に使いたいなと考えていたのですがアルバイトも通常通りありますし、家庭教師や絵画教師も入っているので私がしてあげられることにも限界があります。
ボランティア活動、古書店でのバイト、ベビーシッター、そして弟たちの面倒を見ているヒロシを見ると圧倒されてしまいます。
今晩アルバイト先から下宿に戻り入ったお風呂が本当に身に沁みました。
体の冷えがひどく芯から冷えていてそれが疲労に拍車をかけていました。
もう春ですし、私も魔女なのやからそろそろ箒で移動してもいいのですが、あまりにも寒いのでまだまだバスなどを活用しています。
しかしバスに乗ると私はやたらとおばさんやおばあさんに手すりがわりに掴まれることがあり結構しんどい思いをします。
私より背も高くがっしりした方からも掴まれたことがあるので、私の低身長が逆におばあさんたちからすると掴みやすい高さにあるのかもしれません。
何度も述べた通り私は身長147cmで握力９キロを下回るポンコツなので急に掴まれるとびっくりしますし時々バランスを崩して転ぶこともあります。
関西では日常茶飯事で、もっとアグレッシブなこともありエレベーターや地下鉄に乗ってる時に捕まってくるならまだしも、早く降りろと圧をかけて推してくる人もいるので思わずため息が出そうになります。
痴漢や暴力行為にくらべ、問題として話題にはならないのが現実ですが赤の他人に公共交通機関などでしがみつかれるのは本音ではかなり不快です。
往往にしておばあさんが多いので私がやめてくださいと声を荒げたり手を払ったりした場合社会的に制裁を受けるのはおそらく私でしょう。
しんどいです。
ヒロシのようにお年寄りと上手に接する距離感というのが分かりません。
祖母や曽祖母は私が身内なので優しく接してくれますし、小さい頃から私を可愛がってくれていたので距離感は常に正解です。
私ががっしりとした柔道青年のような巨漢に生まれていたとして、そのような方達は方達で肩をすくめ縮こまり遠慮がちに電車などの隙間に立っている姿を見かけるので、私のように体が小さくても反対に大きくてもなかなかに生きづらいものなのだなぁと思うのでした。
うめこ
今日の一枚
今日の一曲
https://youtu.be/S6pyEDNpN1w
松任谷由実 ひこうき雲
