お仕事中のうめちゃん。
うめちゃんからの手紙 2019 No.002
いつも学校のお昼ご飯はマリーちゃんとはるちゃん、時々後輩のすみちゃん、真琳ちゃん達とお昼を食べています。
マリーちゃんが京都で修行中なので今日は私とはるちゃんだけでお昼を食べました。
トリオの一人がかけるだけでもとても寂しいものです。
食事をしながらはるちゃんが年始に家族で食事に行ったレンストランでウェイターにブチギレているおばさんがいて、そのブチギレていた内容が傑作だったという話を聞きました。
はるちゃんが遭遇したクレーマーのおばさんは、「昔主人と食べにきて本当に気に入ってたんです。主人と来た時と全く同じものが食べたかったのに今年来たら全く別のメニューになっているじゃないですか！外がすごく寒い中私歩いてきたんですよ！同じ料理を出してください！」と同じ話を繰り返しながらずっと怒っていたのだそうです。
私もこの類のクレーマーに遭遇したことがあります。
以前奈良県のホテルに和食を食べに行った時に遭遇したことがあります。
私たち家族の後ろでメニューが以前利用した時と異なる事に大声で腹を立てている60代のおばさまがいました。
私の感覚からすると毎回変わったものが食べられるのがコース料理の楽しみなのでは？と思うのですが、おばさま達は意外と”思い出に残っている味”を大事にされたい方が多いのか、毎回同じ物を希望される方が少なからずいらっしゃるようです。
クレーマーと言ってしまえばそこまでですが、鮮烈に美味しかった味を覚えてくださっているのだなと思うと色々と考えてしまいますね。
難しいところです。
私も幼少期に白馬にあるホテルでいただいたスープがとても美味しく、もう一度食べたいと強く願っていますが、おそらくそれは叶わぬ夢なのだろうなぁと時々思い出してはセンチメンタルな気持ちになる事があります。
10年以上も前に食べた味です、全く同じものが出されても今とは味覚が異なりますし、寒い日に食べるスープ、夏に食べるスープで印象も異なることでしょう。
全く同じ料理に出会いたいと願う事は干し草の中から針を探す、五里霧中、闇の中旅に出るような苦行の道です。
今日はエスプレッソマシンの設置とデモンストレーションで神奈川県まで行ってきました。
昨年もはじめおじさんの友人のお店とお取引をさせていただいたのですが、今日お仕事をしてきたレストランもはじめおじさんの友人の方がオーナーのお店です。
ドリップバッグセットやサンプルの豆の詰め合わせ、私とはるちゃんで作っているZINEをはじめおじさんを通じていろいろなところに頒布していただいたのがじわりじわりと宣伝効果を上げてきているようです。
それと以前よりもデザイン性に富んだエスプレッソマシンが本当に増えているのでお店のインテリアの一部として導入したいというお店も増えてきているのだと女将さんがおっしゃっていました。
ミルクを温めた後にスチームバルブを開きノズルから完全にミルクを吐き出させること、ノズル周りをとにかく清潔に保つことが大事だとお伝えしてきました。
これを怠ると私の職場ではものすごく怒られます。
逆流したミルクが固着していくと最悪ボイラーの交換が必要になり一大事ですからね。
操作方法のデモンストレーションとメンテナンス方法を伝え終えた後にオーナーさんとカプチーノを飲みながらケーキを食べ色々なお話をしてきました。
オーナーご自身に入れていただいたカプチーノもとても美味しかったです。
オーナーさんが「レストランだから食事がもちろん一番大事なのだけれど、食事を終えた後の余韻とかトイレの清潔感、これが大事だと思っているよね」とおっしゃっていました。
その後、私の上司とオーナーの方が海外旅行にツアーで行った時に男性添乗員の時のガッカリ感は半端ないよねという話で盛り上がっていました。
海外旅行はトイレの心配が一番大きく、男性添乗員は女性添乗員に比べて気がきかない人が多いのだとおっしゃっていました。
商売で儲けようと思ったらとにかく綺麗なトイレ！とオーナーさんが強調されていたのが印象に残りました。
神奈川から東京の本社に戻る車中も女将さんと色々な話をしました。
仕事の後の余韻とも呼べるかもしれません、私は女将さんと二人で車の中であれこれ話しながら帰るのが本当に大好きです。
いつも以上に今日の女性オーナーさんと反りが合う感じで楽しい仕事ができたとご機嫌でした。
私の見た目がチビで頼りなさげで、バリスタの雰囲気が全くないのですが、そんなしょぼい私でも簡単そうにエスプレッソマシンを操作してカプチーノを入れている姿を見せるのが何よりも説得力があり、購入につながっているのだよと女将さんは私を揶揄いながら褒めてくださいました。
今晩はいい夢が見れそうです。
うめこ
今日の一枚
LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.
今日の一曲
フジファブリック (Fujifabric) – 銀河(Ginga)
今日の一冊
インターネットでも京都手帖を買う事ができます。ただし京都で買うものと表紙の図柄が少し異なります。京都ではインターネットで販売されている柄に加えてさらに数種類から選ぶ事が出来ます。京都駅構内の書店などでも積まれていてどこでも買う事が出来ます、オススメです。