うめちゃんからの手紙 2018 No.143 一部の紫陽花はもう終わりかけている。

うめちゃんからの手紙 2018 No.143

ちょっぴり暑さにやられているうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.143

東京に戻ってまいりました。
祖母が冗談みたいに大きなイギリスのチーズをもたせてくれたので、東京に戻ってきて一番最初にした事はチーズの切り分け作業でした。
チーズくらい自分一人で切り分けろよとお思いになられるかもしれませんが、切り株程の大きさを切り分けるのは私一人ではとても無理です。
そこはプロのはじめおじさんにお任せしました。
祖母の実家が持っている農場のチーズです。
イギリスって美味しいものがないんでしょ?まずいものばかりってイメージだよねーと言っているそこのあなた!
チーズといえばフランスやスイスなどを思い浮かべる方が多いと思うのですが、実は世界で最も生産されているチーズはチェダーチーズでその始祖にあたるものはイギリス出身です。
その名の由来もイギリスのサマーセット州にあるチェダーという地名からきています。
プロセスチーズの原料としても多く使われているため想像以上に身近で知らずにチェダーチーズであったりその親戚にあたるチーズを食べています。
チェダーチーズに限ってもイギリスでは少なくとも1170年ごろからは作られていた記録があるそうです。
(鎌倉幕府開府よりも以前から存在していたのだと思うと今日まで残っていてくれることに感謝しなければいけませんね。)
そんなわけで巨大な切り株のようなチーズをお昼前からはじめおじさんと二人でせっせと切り分けました。
チーズ以外にもイギリスで一般的なスーパーで売られているとてもなじみ深いヨークシャーティーなども祖母がもたせてくれたのでこれも一緒にチーズと一緒に周りに配る予定です。
様々な紅茶がありますが、ヨークシャーティーはど定番で、どなたにプレゼントしてもウケがいいので重用しています。

そういえば東京に戻ってとても驚いたことがあります。
まだ6月に入っていないにもかかわらず下宿の周りの紫陽花がもう終わりかけていたのです。
はじめおじさんが言うにはここ数日大雨があったり梅雨入りなのかな?どうなのだろうかといった変なお天気続きだったそうです。

ヒロシは潔癖でお風呂は大好きなのですが雨や跳ねた水に濡れるのを極端に嫌い、この季節を一年で最も嫌っています。
ヒロシにとっては最も憂鬱な季節のようです。
でも動物というはヒロシ以外でも潔癖症がおおい気がしています。
野生では自分に匂いがつくイコール他の動物に位置がバレてしまう、不潔にしているとそこから皮膚のトラブルにもつながるわけで、最終的には命にも関わってくるのですから。
人間でもどんな動物でも潔癖というのは生きようとする本能の部分に直結しているのかもしれませんね。
今下宿はチーズと紅茶の匂いに満たされているので、二郎と三郎は匂いがはじけている、匂いが忙しいと現在の状態を表現していました。

今日までアルバイトのシフトもお休みをいただいていたのですが夕方からの家庭教師の田中さんの時間まで予定が入っていなかったので早速職場にお土産と祖母から預かったチーズと紅茶を届けてきました。
アルバイト先の女将さんと娘さんがチーズが大好きなのでとても大きめに切り分けて持って行きました。
田中さんに差し上げる物はまだ田中さんがどこまでチーズがお好きかわからないので常識的なサイズに止めてあります。
アルバイト先でチーズを女将さんに渡すと大変喜んでいただくことができました。
女将さんはその場でチーズスライサーを取り出し、数枚のチーズを切り出してくださりハムやトマトなどと一緒に入れてパニーニを作ってくださいました。
チーズスライサーという三角形の板の底がピーラーのように刃が入ってる専用器具まで持っているのですから、チーズがどれだけ好きかをうかがい知ることができます。

シフトがない日に賄いまで作っていただいてなんだか悪いことをしてしまった気がしました。
とても美味しいパニーニとコーヒーをいただきながら、女将さん達一家も芸人のヒロシさんが出演されている「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」にはまっているという話題で盛り上がりました。

芸人さんといえば普通の人が嫌がる事をやらせてリアクションを取らせたり、危険な場所、変な食べ物をなどを食べるのが今では一般的になってしまいましたが、ヒロシさんの番組は違うアプローチで芸人であるヒロシさんにいろいろな事をチャレンジさせているので面白いというのが女将さんの意見でした。
とある国でやたらとカメラを拒否する電気すら付いていない飲食店に撮影交渉をする羽目になっていた回があったのですが、あれは現地のマフィアがやっていそうで逆に撮影許可が下りずにすぐ立ち去れてよかったよねとマスターはおっしゃっていました。

知らない土地で、それも海外の言葉があまり通じない環境でレストランを探し撮影許可をもらい食レポをするというのは本当に大変な事だと思います。
一見レストランやカフェのように見えて入ってみると薄暗く、いかにも真っ当な商売が行われていないお店にうっかり足を踏み入れてしまった事が私も過去にありました。
その時は家族と一緒だったので父が機転を利かしうまく立ち去る事ができてよかったのですが、一見普通のレストラン風の構えなのに入ってみるとドラッグの取引、地下銀行、マフィアがたむろしているというシチュエーションは現実にもある話で、もしかしたらヒロシさんの番組の撮影も大変苦労したロケ地があったのではないかと察します。
ロンドンの南部でケバブを買った事があるのですが現地の若者とレジ係がアイコンタクトをとりカウンターの下で何かを取引している瞬間を目撃してしまった事がありました。
すごく流行っていて人気のケバブ屋だったのですが、格好のカモフラージュだったのでしょうか、危険を感じたので以来利用する事は無くなりました。
異国を旅をして駅前をぶらつき食堂を探して現地の料理を食べるだけという至ってシンプルなコンセプトの番組なのですが、視点を変えてみると独特の緊張感がありクセになる番組だなと私も思っています。
一つの見抜き方として、スーツを着ていたり高級品を身につけているのに靴だけスニーカーだったり、なぜかジムでもないのにスポーツバッグなどを持った人の出入りがあるお店は少しでも警戒したほうがいいかもしれません。

明日は朝から出勤で午前中は壁新聞の印刷、ZINEの整理、在庫の管理などをして午後からまたコーヒーを淹れてこようと思います。
今月は私の写真とエッセーが多い号でした。
来月号では京都滞在中にはるちゃん撮影した写真と今週末に川越で開催されるコーヒーイベントをはるちゃんが視察に行く記事を掲載する予定です。

うめこ


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Olympus E-420 / Olympus Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6

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JUDY & MARY WARP TOUR FINAL ~part 10~ ラッキープール

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