うめちゃんからの手紙 2018 No.130 国内も果てしなく広い。

うめちゃんからの手紙 2018 No.130

職場にもカメラを持っていくうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.130

先日アルバイト先がお休みだったのですが、その理由は女将さんとマスターの九州出張でした。
親しくしている業者の方や同業者の方との寄合が時々あり、今年は九州で集合だったそうです。
女将さんとマスターは休みを少しだけ長めにとり、九州にあるコーヒー関係のお店を見て回る以外にも鹿児島まで足を伸ばし天文館でしろくまも食べてきたそうです。
今回は熊本にあるスペシャルティコーヒー専門店 可否館さんのコーヒーを飲みに行くことを女将さんは楽しみにしていたそうです。
私は存じあげなかったのですが、可否館さんは知る人ぞ知る民芸を主役においた店でスペシャリティコーヒーのおいしさはもちろん店内の雰囲気もとても素敵だそうで、女将さんが「うめちゃんも絶対好きなタイプのお店だからいつか友達と旅行に行ったときにでも寄ってくるといいよ」とお勧めしてくださりました。

女将さんが長野県大好きで長野県へはしょっちゅう行かれてらっしゃるのですが、今回の九州は本当に久しぶりだったそうで、物静かな女将さんが珍しく情熱的に九州がいかに楽しかったかを語ってくださり、聞いている私とはるちゃんもとても楽しむことができました。
はるちゃんも長野県は好きで頻繁に通っているのですが、九州は一度も行ったことがないと言っていました。。
私は九州は時々行っている気がします。
長崎に母と路面電車の撮影に5年前に行ったのと、一昨年に釜山からフェリーに乗り博多ー小倉と巡り松山まで旅行した時です。

九州で製作され東京でもCSやMXなどで放送されているゴリパラというテレビ番組が面白いという話をマスターがされていました。
するとはるちゃんがテレビ神奈川でやっているイラストレーターのキンシオタニさんの番組が面白いから遊びに来たときに録画を私に見せてくれるという話になりました。
基本的はゴリパラもキンシオさんの番組もゆるりとした旅番組のような体裁はあるものの、かなりの低予算番組で製作者の四苦八苦が観れ、視聴者にも身近で派手さのない渋い番組で面白いのだとはるちゃんはいっていました。
神奈川県というと東京都からもすごく近く、文化的にもあまり違わないのでは?と思うかもしれませんが、神奈川県民でありはまっこのはるちゃんに言わせれば神奈川県は広く田舎も大都会もあり海も山もあり本当にたのしいし奥が深く東京から電車ですぐ来れる距離にあるのにダイナミズムがあってカメラを持たされればいくらでも写真を撮って歩けるし、生まれ育った土地への郷土愛を抜いても被写体として面白い土地だと熱く語っていました。
本当に近い距離にある神奈川県ですが、”地方局”というものがキチンと存在し、東京では視聴することができない番組がたくさんあるのかと思うとワクワクします。

私が実家で時々見ていた関テレの番組コーナーで「兵動大樹の今昔さんぽ」というのがあるのですが、あの番組もとても面白かったなぁと懐かしさがこみ上げてきました。
母は究極のテレビっ子で、私の京都の実家にも充実したアンテナと視聴設備がある他に大阪の実家にブルーレイディスクレコーダーを預けてあり、好きな番組を録画して実家に戻った際などに見たりブルーレイに焼いたりしていて、兵動大樹の今昔さんぽなども母の録画を見せてもらって以来私も大ファンになったのです。
たまえおばちゃんもテレビっ子なのでここは双子姉妹の共通点でもあります。
あの番組で母と私が大好きな住吉大社すぐそばにあるやろくという洋食屋さんが紹介された時は、二人揃ってびっくり大興奮で何故かテレビ画面を二人揃ってカメラで撮影していたのでした。(創業1935年1月1日の本当に素敵で渋い老舗洋食屋さんです。)

私はパソコンに疎くハイテクとは程遠い生活をしているので実情を知らないのですが、いつの日か日本中のローカル番組を東京のテレビでもぱぱぱっと簡単に視聴できるようなサービスが普及したら会員になりたいなぁと思いました。
CS放送でもゴリパラや水曜どうでしょのような有名地方番組は視聴できるのですが、関西ローカルの本当に面白い番組は満足できる放送状況にはありません。
ホームシックなんやろ?と言われてしまえばそうなのかもしれませんが…関西のテレビも本当に面白いですよ。

ローカルテレビを見ると本当に日本も広く、時間がいくらあっても国内だけでも全て回りきれないかもしれないなぁと圧倒されてしまいます。
東京に引っ越してきてから暇を見つけてはカメラ片手に知らない道を選んで歩くのですが、それだけでもとても楽しいのです。
知らない街角を曲がるところから旅が始めるといった感じの言葉を永六輔さんが以前おっしゃっていた気がするのですが、年々その言葉の含むワクワク感を実感するようになりました。

そして東京は同じ道を歩いていてもあっという間に景色の変わってしまう街です。
途方もないですね。

うめこ


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