うめちゃんからの手紙 2017 No.040 ソシアルクラブとして。

うめちゃんからの手紙 2017 No.040

ヒロシのことをクマちゃんと呼び慕っていてくれる女の子の写真を少し前に撮らせてもらったのですが、綺麗に撮れていたのでプリントをあげたらマカロンに化けました。
親御さんにとても喜ばれ、私の方こそお礼が言いたかったのに逆に感謝されてしまいました。
クマちゃんことヒロシはマカロンを食べたことが今までなかったらしく口の中でモナカみたいにひっつくよと大騒ぎでした。

もう直ぐアルバイトを始めて半年になるのですが、私の勤め先の喫茶店に行けば私かヒロシ、キンちゃんに会えるということが町の皆様に定着しているようでちょっぴり嬉しかったです。
マスターも「まるで上海のお茶のみどころやキューバのソシアルクラブみたいに僕の喫茶店もなっていて本当に嬉しいよ」と喜んでらっしゃいました。
マスターが若い頃奥様と上海旅行に行った際、現地のお年寄りたちが集まり日がな麻雀をしたりお茶を飲んで1日を潰す社交場にも足を運んだそうで、そこでの出会いや体験が今の喫茶店を始めるキッカケにもなったのだとか。

私の祖母はイギリス人なのですが、祖母もイギリスには寂しいご老人、孤独な若者、いらっしゃいと書かれたカフェのような社交場がロンドンやリバプールなどにあると言っていました。
イギリスの社交場でもボードゲームやカードゲームをしながらお茶をして寂しさを紛らわせることのできる文化があるのだとか。そういう場所ではきまって一人暮らしをしている魔法使いや魔女がフラフラとやってきては日がなお茶をしているのだとか。(どうしても魔女や魔法使いは普通の人間よりも寿命が長いのでその分一人孤独になる人が多くなってしまうのです。)
私の祖母はそういう話をすると止まらないのですが、そのような場所も社会のインフラとしてすごく大切で残していかなければいけない文化なのだとか。

魔女につかえる猫たちも化け猫だったり魔法で生きていたりするので普通の猫のお友達より長生きなのですが、その分友達の死に面することも多く寂しさを嫌う猫が多い気がします。
猫たちは喫茶店、刺身、熱海、ネットし放題、テレビ見放題、こたつ、これらの言葉にとても弱いです。
まったり時間を過ごすことが彼らは好きみたい。

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