今年も長井朋子さんの個展に行く事ができました。
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去る12月4日に長井朋子さんの個展を見にA/D Galleryに行ってきました。
もっと早くに行く予定だったのですが体調不良等あり行けたのが会期終了間際となってしまったのでした。
それでも時間を作り観に行く事ができ本当に本当に良かったです。
長井さんのA/D Galleryの展示を見にいくのは2回目で、前回は個展と同名のタイトルの本をご出版された年でサインを頂いたりと楽しい思い出になりました。
今年の個展では会場内に小屋のインスタレーションが建っていたりとても大きく引き込まれる迫力の絵が複数枚展示されていたりと充実した展示でした。
Thousands of Finches / 2017年11月17日–12月10日 /A/D Gallery
画伯の雑記 – 2017年11月18日 長井朋子さんの個展に行ってきたよ。
「100年と10月の桜」/2018年10月19日–11月18日/海老原商店
画伯の雑記 – 2018年11月18日 海老原商店に長井朋子さんの個展を観に行ってきました。
「ぬりえのふちがきえていく」2019年11月15日–12月8日
以前幸運にも長井さんと話す機会があり特徴的な額装へのこだわりなどを伺う事ができました。
僕も絵を額装するのが好きで額縁を集めているので学ぶ事が多くありました、ありがとうございました。
グラッシやぼかしで使う扇型筆を持つ女の子の絵、今回の個展で一番記憶に残る絵でした。
長井さんの絵は可愛いクマや動物が描かれていてほっこりするのですが、時々”鋭い目をした”子だったり動物の迫力を失ってないまま描かれた子が潜んでいて緊張感があって好きです。
物悲しそうにこちらを眺めている動物もいたり空虚な目で空を見つめていたり。
動物たちなのに人間と変わらぬ喜怒哀楽が溢れ出てきていて、なぜか馴染み深さのような懐かしさような既視感を覚えます。
でもそこがカリカチュアとは異なる優しさと物悲しさが作り出す迫力がリアリティと共感性を絵に付帯させているのかもしれません。
家に帰っていくのか星に戻っていくのかポニーに乗った子の不思議な浮遊感が素敵な夢想に誘ってくれました。
2017年の展示でギャラリーのど真ん中にベッドで眠るクマの作品が展示されている事があり、当時とても良い!と思ったことを覚えています。今年はなんと家が建っていました。
「家って小宇宙」、本当にそうだと思います。
家って実は最も身近な自分だけのギャラリーでもあります、好きなものを集めたりキュレーションしたり、時に模様替えしたり。
でも家の中で戦争も起きれば愛も生まれたり、まるで人間の生態系のマイクロコズム、そう小宇宙。
本当に素敵な個展でした。
来年の長井先生の個展は家族や友人を誘って行きたいなと強く思いました。
来年は茨城県笠間市のギャラリー桜林で長井朋子さんの個展が予定されています。
長井朋子展『しだれざくらと春を、』
協力:小山登美夫ギャラリー
2020年3月20日(金・祝)~ 5月17日(日)
3月20日:オープニングレセプション 13:00 ~ 16:00
開廊時間:10:00 ~ 16:30
休廊日:毎週水曜日、4月1日・29日・5月6日は開廊いたします。