うめちゃんからの手紙 2017 No.137

うめちゃんからの手紙 2017 No.137

うめちゃんからの手紙 2017 No.137

マリちゃんが最近アルバイトを始めたので留学生担当のビッグママ先生とはるちゃんと私の三人で様子を見に行ってきました。

ビッグママ先生の生徒で今年私たちの魔法学校を卒業した留学生の後を継ぐ形でマリちゃんが入ったのだそうです。

魔法学校の紹介なので魔女の方がオーナーをしているお店がアルバイト先になります。お給金を頂けるだけではなく学校の単位も取得出来る一石二鳥のシステムです。私とはるちゃんが働くカフェと同じ仕組みですね。

マリちゃんのアルバイト先は日本にいながらにして、イギリスで行くような本格的アフタヌーンティーを楽しめるというコンセプトのティールームです。

マリちゃんの日本語は上手になったとはいえ、マリちゃんはNARUTOやドラゴンボールをこよなく愛すイギリス人。挨拶は基本的に全て「おっす!」もしくは中途半端に覚えた間違ってはいないけれどちょっと違和感のある「へいらっしゃい!」なのです。(完全に江戸前アフタヌーンティー)

マリちゃんのアルバイト先に入っていきなり面をくらってしまいました。笑

マリちゃんのアルバイト先の魔女の方がビッグママ先生と歓談しながらマリちゃんの勤務態度等を色々話していました。(私たちの学校の卒業生)

お客さんの中には英語で一生懸命マリちゃんに話しかけて下さる方もいらっしゃるそうなのですが、マリちゃんは「日本語でOKだよ?」とタメ口でお客さんに応じ、中には仲良くなるお客さんもいるそうですが、時には気を悪くしてしまうお客さんもいらっしゃったそうです…あけすけのないマリちゃんらしい接客やなぁと思いました。

もう一度マリちゃんを知らない方に簡単に説明するとタレントのローラさんとドラゴンボールの孫悟空を足したような話し方でハスキーボイスなのマリちゃんの日本語です。私とマリちゃんは血が繋がっているので似ているとよく言われますがアニメ声な方が私でハスキーボイスな方がマリちゃんです。マリちゃんはかっこいい子で私は面白い路線ではないかと、なので効果音が違います。笑

大半のお客さんは何度か来店するうちにマリちゃんが留学生で日本語の勉強を頑張っているという事、漫画が好きだという事を分かってくださるそうで、うまくはやっているようです。

マリちゃんはアニメや漫画に詳しく、同好のお客様も多いそうでマリちゃんとそういう話がしたくて訪ねて来てくれる方もいらっしゃるそうです。マリちゃんのかっこよさ、可愛さ、面白さ、キャラクターの素晴らしさは会えば会うほど良くわかりくせになりますからね。

でもこのティールームのオーナー魔女の方は人形町生まれの人形町育ちのなのです。しっかりチェキチェキの江戸っ子なのです。バッキンガム殿やなし水天や。笑 お父様の一族が元々は海苔の養殖や海苔の販売をされていたそうで、首都高ができ羽田線が通るようになった際に商売替えをしてお茶などの販売に力を入れるようになり、魔女の娘さんの代で紅茶も扱うようになりお茶の販売に加えティールームも経営されるようになったそうです。

すごくかわいいセーラードールワンピースをオーナー魔女の方も着ていたのやけれど話し方はしっかり江戸弁なのでした。もちろんマリちゃんもこの方から日本語を拾うわけで…「イギリスから来たんですか?」とお客様から聞かれれば「現地から直輸入でぇい」と威勢良く答えているようなのでした。

イギリスのティールームの雰囲気を模した空間で働くマリちゃんはとても絵になるなぁ思いました。ロリィタファッションやイギリスの古いお洋服が好きなお客様が多いお店の様でインテリアなどの世界観が気に入ってもらえているそうです。

実際かなり多くの女性客の方達から一緒に写真を撮って欲しいとお願いされることがあるそうなのですが、お店は携帯などの電子機器が全て使用禁止!ただフラッシュを使わなければフィルムカメラはオッケーだそうです。私にはありがたい。

オーナー魔女の方のポリシーでまったりしにお茶を飲みに来てるのにせわしなく携帯で写真を撮っていたらお茶が楽しめないという理由と、江戸っ子が熱い湯が好きなのと一緒で紅茶もお湯が熱いうちに抽出するのが一番だから禁止にしているのだそうです。

なるほどなぁと思いました。でも確かにイギリスでアフタヌーンティーをするとたっぷりの熱湯が入ったポットを頂き自分でお湯を茶葉に注ぐ感じのお店が多いですからね。気合の入ったお店だとキャンドルでポットのお湯を高温に維持できるところもありますし、ポットが二つ用意され一つはカップを温めるためだけに使うお湯用が用意される所もありました。お湯の温度がすごく大事なのですね。

私とはるちゃんのバイト先と真逆で新鮮でした。

私とはるちゃんの働くカフェは無線インターネットサービスもありますし、店内にお客さん用のパソコンも置いてあります。

猫のお客様が多いので常にワイワイガヤガヤといった感じです。

なんなら上品さとは程遠い大きなオナラをして必死に他の猫の客から笑を誘おうとする猫もいます。(さすがに主猫のキンちゃんにすごく怒られていますが…笑)

私達のカフェのマスターは来るもの拒まず、猫達だって美味しいコーヒー飲んだっていいじゃないか!といったゆるい方なのです。私は自分のアルバイト先がすごく好きです。

反対にマリちゃんのアルバイト先はターゲットとするお客さんをすごく絞っているお店で、お客さんもお店の個性が好きで来ている感じでした。

今日のメモこの夏みんなで行ったロンドンのハンガリアンパティスリーのお店、ルイスにまたみんなでケーキを食べに行きたくなりました。

うめこ


作中に出てきたケーキのお店ルイスの紹介

HampsteadにあるLouis Hungarian Patisserieにて2012年7月22日に撮影したもの。

たっぷりのお湯を用意していただけます。

ケーキが本当に美味しいお店。

アフタヌーンティーのお店ではありませんがロンドンの方たちに愛される家庭的で本当に僕が大好きなお店です。

Louis Hungarian Patisserieはハンガリー系Louis Permayerさんが1963年にハンプステッドヒースで創業されたケーキ屋さんです。1)

ルイスの店舗情報

※営業時間等は取材時の物です、公式サイトなどでもう一度ご確認くださいませ。

住所: 32 Heath Street, London NW3 6TE, England

TEL:+44 20 7435 9908

営業時間 月曜日から日曜日: 7:30-19:00

※公式Facebookページやグーグルで表示される営業時間は月曜日から金曜日の朝7時半から夕方7時までとなっていますが、一度最新の情報をご自身でご確認くださいませ。(少し前までお店の公式は朝8時から6時でした。時々営業時間が変わっている様子です。)

公式サイト


こちらの出口保夫さんの英国紅茶への招待という本でも同店が紹介されています。

References

References
1 詳しくはこちらのLondonタウン情報サイトを御覧ください。 http://www.londontown.com/LondonInformation/Restaurant/Louis_Patisserie/c0bb/

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