うめちゃんからの手紙 2017 No.111

昨日の今日でアレですが今日はMovenpickのアイスをマリちゃんとはるちゃんと買ってきました。
3人でこの夏はいろんなアイスをみんなで食べて写真をきちんと撮って感想も書き込んだアイス図鑑を作ろうやという計画です。
マリちゃんがベンアンドジェリーズとハーゲンダッツは日本でも買えるのでその他のイギリスのご当地アイスの代表MagnumとヨーロッパのメジャープレーヤーのMovenpickのアイスをいろいろ攻めていこうというので今週はその二つのブランドを試しています。
楽しいです。

今日はマリちゃんのおばぁ様が遊びに来ました。
マリちゃんのおばぁ様もマリちゃんが連れてきた使い魔と同じキャバリアキングチャールズスパニエルというイギリス原産の犬を使い魔にされていました。
マリちゃんのおばぁ様が大量のビールを差し入れだ飲みなさいと私達に持ってきてくれたのですが戸惑ってしまいました。
ヨーロッパの国々では法的な飲酒の年齢が低いこともあり、私たちでも堂々と飲める年齢ではあるのですが…
マリちゃんは全くの下戸、真面目なはるちゃんはお酒は飲んだことがないけれど止めておいたほうがいいとノーサイン。
結局祖母と使用人の方達、大人の人たちに飲んでもらう事になりました。

私は過去にイギリスに来た際にお酒を飲まされ全く飲めなかったわけではなかったのですが…私はすごく歌い上戸なのです。
ただの歌い上戸ではなく私も魔女なので酔っ払った私が歌を歌うと大変なことになってしまうのですよ。
人魚の歌声を船乗り達が聞くと舵取りを誤りその船が難破してしまうように、魔女の歌声もいろいろなことが起こると言われています。

魔女がお酒を飲む場合は気をつけたほうがいいことが多いのです。お酒に強い魔女でも弱い魔女でも酔っ払っている間は変な魔法を使ってしまい周りに混乱を招くことが多々あります。

それ以外にも母が死にそうだった私を病気から救う為に不死鳥と交わした契約でお酒を一滴も飲めなくなってしまったのに、娘の私がお酒を飲むという事に後ろめたさがあるので飲まないようにしています。
酔っ払った時の私が歌を歌い始めた場合、サマーオブラブというちょっと18禁な魔法が発動してしまいます。
60年代のアメリカのサマーオブラブもニューイングランド地方に隠れ住む魔女がシードルというリンゴ酒を飲みすぎ、その後がっつり酔っ払い歌を歌い始め、それが引き金になって起きた現象だと魔女達の間で語り継がれています。
サマーオブラブは酔っ払った魔女がうっかり発動してしまいがちな魔法トップ5には入っています。

酔っ払った時の魔女が発動したサマーオブラブの歌声を聴いた人間は裸になり乱痴気騒ぎを一晩中続けてしまうのです。
何年か前に親戚のおばさんにお酒をこっそり飲まされその翌年、近隣の村中の人口が増えてしまったのも私のせいなのです。
この歌声、魔女にはあまり効かないので私の祖母も私にお酒を飲ませたおばさんも近隣住民が私たちの敷地を裸で走って横切って行くまでまったく気づかなかったのです。
お酒は責任を持って飲まなければダメですよね。
私はお酒は飲まなくても別にいいので飲まないようにしています。
もし大統領的な人が目の前に現れて私に人口減少に歯止めをかけるために手助けをしてくださいと頼みに来たら頑張るかもしれません。笑

魔女は魔法を使って毎日を楽しく過ごしたりできるのですが、お酒を飲んで楽しみすぎると良くないことも起きたりするのでそこは窮屈やなぁと思いました。
アイスクリームやケーキは食べて幸せな気持ちになっても弊害はないので私の周りの魔女は甘党ばかりですね。

今日は魔女あるあるとマリちゃんのおばぁ様が遊びに来てくれたよという話でした。

追記
日本に留学に来て以来宇治抹茶クリーム氷に出会ったマリちゃんはヨーロッパのアイスも好きやけれどやっぱり宇治抹茶クリーム氷が世界で一番好きだと言っていました。英語で
「It’s like Christmas, New Years and my birthday all rolled into one and dancing inside my mouth. That level of happiness!!! 」
宇治抹茶クリーム氷はクリスマスと新年と私の誕生日が一度にやってきて私の口の中で踊っているようなそれくらいの幸せレベルで美味しい!と言っていました。

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