うめちゃんからの手紙 2016 No.060

今日ははるちゃんと学校の後、人形供養に行ってきました。
魔女である以上毎年恒例のめちゃくちゃ大事な行事です。
ヒロシもヒロシで身代わり人形を持っているので、
ヒロシに先に弔う場所に行ってもらい申し込みを済ませておいてもらう作戦でした。
一応一年の最後の満月前までには弔ってあげないとダメという厳しい掟なのですが、時間帯をずらしたのですが激混みでしたよ。
何回も見てきた光景ですが自分にそっくりな人形が手を振りながら火の輪の中に入ってく姿を見るのは複雑な心境です。毎年若干泣いちゃう。
供養の場所で号泣しておる魔法使いのおっちゃんがいて、うん気持ちはわかるぞと思いました。
はるちゃんは毎年お蕎麦の束を背負わせてサヨナラしているそうです。みんなそれぞれの自分ルールがあるみたいです。私は毎年お礼に豆パンを持たせてあげています。ヒロシは英語辞典でした。(辞書が重すぎて人形がよたよた歩きやった)はるちゃんに食べ物の方がいいんじゃない?と突っ込まれていましたがヒロシは頑なに「そらお腹が減ってたら学問なんて何の腹の足しにもなりませんけどね、けど武士は食わねど高楊枝ならぬ猫は食わねど読書ってやつですよ」とまたわけのわからん事を申しておりました。
今年は大きな怪我や病気もなかったので本当に感謝です、次の子が来るまではノーガード戦法ですがヒロシもいる事やしみんなで気を引き締めて自力で頑張ります。
はるちゃんの家は知り合いの魔法使いの作家さんが作っているそうですが、我が家は父が家族全員分作ってくれています。(ヒロシのは私が作っています。)
ただのお人形作りに思われがちですが経験を積んだ魔法使いや魔女でもなかなか難しいのです。
本当に良い身代わり人形は災厄に負けずに1年持つのですが、作りが悪いと厄を身代わりしてくれるたびに壊れてしまう人形も多々あります。
全ての厄を身代わりしてくれればいいというわけでもないみたいで、私にはまだまだ勉強不足。
こういう作業はやっぱりうちのオトンとかおばちゃんのが得意なのです、小さくて細い感じの!

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