うめちゃんからの手紙 2019 No.035 余力を残しておく。

うめちゃんからの手紙 2019 No.035

うめちゃんの祖母と文子ちゃん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.035

今週は祖母が東京に来ています。
私と田中さんと一緒にアートフェア東京に行ったりお仕事の予定が入っていて少し忙しいのですが、今晩は私の下宿に夕食を食べに来ました。

田中さんがなかなか優秀なマネージャーなので祖母のお仕事が東京かそれより北である時は田中さんがマネージャーとして最近は働いてくださっています。
田中さんは現役の東大生で家庭教師のアルバイトもしたりとお忙しいと思うのですが、田中さん本人がおっしゃるには「私には友達があんまりいないから勉強と家庭教師のアルバイトだけだと暇だからいいのよ、もひとつアルバイトしてても暇だからね。合コンとかディズニーとか誘ってもらいたいものだ。」と自嘲していました。
自分の時間の使い方がとても上手な方なのでマネージャーのアルバイトもとても上手にこなしてくださっているようで、頼もしい限りです。
祖母の本来のマネージャーさんが寝坊&遅刻魔でなかなか愉快な人なのですが、祖母は田中さんの高性能ぶりに慣れてしまってはいけないと言っています。
ポンコツマネージャーさんとみんなには呼ばれているそうですが憎めない人なのでクビにはならず彼女の出来る範囲で今日も頑張ってお仕事をしているそうです。
そういう人も会社には必要なのだと祖母が言っているのでそれで良いのでしょう。
大阪の祖母はいらちなのでそのようなマネージャーさんや部下だとブチ切れてしまいそうですが、イギリス人祖母はぼんやり生きるというのがポリシーなのです。
大阪の祖母はあまりにせっかちすぎて自宅に送迎のハイヤーが来るのが遅れた日に自分でジョギングしながら仕事先まで行き、そのうえ後から追いかけてきた車よりも先に現地についたぞ!と何度も同じ自慢話を私にします。
大阪の祖母とイギリス人祖母、真逆のように見えますが、実は根本は同じであまり他人を信用せず緊急時などは自分で解決できるという余裕を常に残して仕事をしているように思います。
私は常にテンパっているので余力を残して生活を送れるように心がけたいものです。

祖母が東京にきているもう1つの理由が、祖母が歌子ちゃんと文子ちゃんのためにインターナショナルプリスクールの推薦状を書いたのではじめおじさんがお礼がしたいので夕食を食べに来て欲しいと言っていたからです。
以前からたまえおばちゃんが私の祖母にいろいろ相談していてはじめおじさんと悩み抜いた結果、双子ちゃん達に英語を身につけさせたいという思いが強かったので、祖母の友人が理事をしているプリスクールを紹介したわけです。
祖母の推薦状だけで2人のインターナショナルプリスクール入園が決まったわけではないので、そこまで恩義を感じていただく必要はないのですが、はじめおじさんはとても律儀なので仕方がありません。
祖母の力よりもはじめおじさんが面接で英語とフランス語で食育ができPTA活動にも参加できるということを伝えたのがかなり大きかったのではないかと私はふんでいます。
双子が生まれたのが昨日のことのように思えるのにもうプリスクールに行く話や、その先の小学校をどうしようという話になっているので時の流れの速さには驚かされます。
時代の潮流なのかインターナショナルプリスクールに限らずアートや食育に力を入れている保育園や幼稚園が増えているそうで、はじめおじさんのように専門知識を持ち合わせ、なおかつ日本語以外に英語でもフランス語でも出来る人の繋がりがインターナショナルプリスクール側も欲しかったのではないでしょうか。
食べ物に関する正しい知識はこれからの時代今まで以上に大事になっていく気がしています。

歌子ちゃんと文子ちゃんはもうすぐ1歳7ヶ月ですが体躯がとてもしっかりしていて会話もきちんと成立します、私のような吃音症持ちの人間よりもよっぽど流暢に話します。
あまりに流暢に双子がステレオで会話をするのでたまえおばちゃんがノイローゼになると言っているくらいです。
どれくらい会話が流暢かというとパンのサイズや焼き加減のリクエスト、チーズの枚数はこれくらいがいいなど食べ物のリクエストに関し本当に達者に喋るのです。
好き嫌いはあまりありませんが、とにかく食べ物の調理法などのディテールにうるさいのです。
フランスパンの時はこのチーズでトーストの時はこのチーズじゃなければ嫌だといった類のリクエストです。
はじめおじさんは双子が食べ物に対してのリクエストが多いのは身近な大人を見て真似ているからだよとたまえおばちゃんを揶揄っています。
たまえおばちゃんは双子を出産したことは大変じゃなかったですかと聞かれることが時々あるのですが、決まって出産した病院の料理がイマイチだった事が一番不満で食事が合わない事が大変だったと同じ話を何度もします、そこは祖母と同じ。
たまえおばちゃんが入院する前に案内されていたメニューと大きく異なり誇大広告でだまされたと今でも根に持っています。
食べ物に関する記憶というのは強いものです。
そしてたまえおばちゃんは大阪人なので料理ごとにこだわりのポン酢を使い分けていて、そこが双子に似ているとも言えます。

言葉や周りの環境から多くのことを観察し真似して学び取り込んで成長していく時期ですが、2歳になる前頃が色々な菌も取り込みやすいと聞きました。
特に虫歯菌に気をつけなければいけないそうで、たまえおばちゃんもはじめおじさんも気をつけています。
この時期に虫歯菌に触れないでいられると、成長しても虫歯になりにくいそうなので大事です。
ただ生涯を通してみると虫歯菌で歯を失う人よりも体癖やストレスなどからくる食いしばりや歯軋り、歯周病などで歯を失う人の方が実は多いそうなので、大きくなってからも気を抜かずケアをしていく必要がありますね。

もう直ぐヒロシがまっちゃんのベビーシッターを卒業することになっています。
まっちゃんもあっという間に小学校に進学する年齢になりました。
お仕事はやめますが、2人は大の仲良しなのでこれからも今までと変わらない頻度で遊ぶ予定だそうで、これからはお給料が出ないから損だなぁとヒロシは笑っていました。
ヒロシはベビーシッターと古書店のアルバイトに行っているのですが、まっちゃんのベビーシッターのお仕事の後は他の家庭に行く予定を入れていません。
なのでこれからはヒロシが歌子ちゃんと文子ちゃんのベビーシッターに転職してくれるようです。

最近の身の回りの出来事の報告でした。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

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今日の一曲

鉄道唱歌第1集 東海道篇(歌 ボニージャックス)

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今日の一冊

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