
はるちゃんもスクリーン印刷は何度もやっているので慣れたものです。
うめちゃんからの手紙 2018 No.115
世間ではゴールデンウィークに入っています。
学校の予定はカレンダー通り今日明日と通常通り授業があり、木曜日からまた連休に入ります。
アルバイト先はお休みなのですが、おかみさんがはるちゃんに通学だけで都内に来るのもあれだから、予定が特になかれば仕事を作るから働きにおいでとおっしゃってくれていたので、私とはるちゃんは火、水と学校の後働く予定です。
連休中はカフェを閉めているので焙煎工場へはるちゃんと私は向かいました。
焙煎工場と書くと焙煎機と豆の倉庫をイメージしてしまいがちですが、実は私の勤め先のヘッドクオーターと言ってもいい最も重要な本社機能をもった施設です。
女将さん的には焙煎工場が本社でマスターの働くカフェは製品ショールームのマスコット的位置付けです。笑
工場内には焙煎機以外にも、エスプレッソマシンの修理設備、研修所、試験場など女将さんの好奇心の探求のための設備が整然と並べられています。
事務所とゲストのための宿泊設備も整っています。
時々マスターと交流のあるコーヒー農家の人を招聘して東京観光をしてもらったりちょっとしたイベントしたりという時に宿泊していただく場所です。
カフェのある千代田区からは8kmほど離れているため、おかみさんが1日の大半を過ごしているのはこの焙煎工場になります。
焙煎工場には少し前からワークショップやイベント、実験などを行うためのスペースも作られ、時々カッピングや女将さん夫婦の娘さんのお菓子作り教室に向けたパイロットプロジェクトなどの練習にも使われるようになってきました。
前置きが長くなりました…
今日は焙煎工場に併設された作業エリアでシルクスクリーン印刷でTシャツとエコバッグのプリントを行ってきました。
私の働く会社では配布しているノベルティー、豆を入れる袋、カップ、販売しているTシャツやエコバッグなどはこの焙煎工場内のシルクスクリーン印刷設備などを使って内製しています。
トレンド的には在庫を抱えずオンデマンドというスタイルが流行りですが、在庫を抱える事が大事と女将さんとマスター捉えています。
ペーパーカップや豆を入れる袋は用意されたスタンプを押していくだけなので簡単です。
サイズ、ドリップに用いた豆の種類などで色々なカップを用意する必要がありますが、これも内製なので必要な時に在庫をその都度補充していけばいいわけです。
スタンプ製作やシルクスクリーン印刷は特殊な技能や設備が必要なように思われがちですが、実は簡単です。
初期費用や設備投資も実はかなり低価格で済ますことができます。
アメリカやイギリスのカフェなどでも同様のスタイルで内製しているロースターカフェは多く見受けられます。
日本でも同様の試みが行われているカフェは見られるのですが、在庫を抱えたくない場合や、専門業者のスピードや利便性、バリスタに専門外のスキルを求めなければいけないなど外注したほうが楽とみられているような気もします。
化学の知識などが核となり、そこから女将さんの興味は広がっているのでしょうね。
私とはるちゃんのような高校二年生でも本当に簡単に楽々シルクスクリーン印刷でかっちょいいTシャツが作れるので、皆さんにも試してもらいたいなと常々思っています。
女将さんは版画家としても活動されていて印刷設備もあるため、カフェで配布している壁新聞やコーヒー豆について書かれたZineなどもここで製作できるようになっています。
考えてみればおかみさんが最も得意とする銅版画も酸性の薬品で銅板を侵食させそこにインクをすり込ませ印刷する化学変化を利用した手法です。
女将さんの前職が薬剤師というバッググラウントも無縁ではない気もします。
シルクスクリーン印刷用の製版作業を現行の出力、乳剤の塗布から感光にいたるまですべて行えます、小型ですがヒートプレス機設置してあります。
シルクスクリーン印刷も薬品と紫外線の変化を利用した印刷手法です。
女将さんの得意とするものはゆるくふんわりと化学変化や金属加工と結びついている気がします。
コーヒーの焙煎も化学ですし、エスプレッソマシンも金属や熱量など物理の知識が必要です。
女将さんの趣味の多さと研究熱心な人柄が現れた施設で私もはるちゃんも大好きです。
時々簡単な板金や溶接などの作業もされているので驚かされるばかりです。
女将さんがおっしゃるにはヒートプレス機やレタープレス機などは中古や新品で買ったものが混在しているけれど、すべて償却が終わっているのだそうです。
相場というものがわからなかったのですがヒートプレス機は私の月収でも買える価格帯で新品の機種もあるそうです。
以前、女子力という言葉をまっちゃんが「癪にさわる言葉や!」と言っていた事があったので言葉選びには慎重になりますが、女将さんの趣味力というのでしょうか、探求欲は私も見習いたいです。
さて私とはるちゃん、マリーちゃんも職場の外や学校の外でもレンタル工房に足を運びシルクスクリーン印刷をしてきた経験者です。
オリジナルTシャツを作ったりFanzineグッズ的な製作が私達もとても好きです。
お給料をもらいながらシルクスクリーン印刷が楽しめるとは、夢のような午後でした。
一般的には落とし所をつけるような場面や、外注してしまうような場合でも女将さんはまずは自分でチャレンジしてみる事から常に始めています。
どうしても自分で解決できない事やプロに委ねなければ行けない事は必ず出てくるのですが、それでも物事に対しまずは自分が挑戦し理解してみようという姿勢を持つ事、私とはるちゃんが女将さんを尊敬している理由の一つです。
ザ・山男という番組がヒストリーチャンネルで放送されているのですが、女将さんにも通ずるところがあります。
女将さんの場合は”ザ・都会の女”となってしまいますが…笑
都会に生きてはいますが、フロンティア精神やDIY精神を私も大切にしていきたいなと思った午後でした。
はるちゃんはザ・山男を全て録画しているそうです。
絶対はるちゃん好きやろうなと思っていたら、私が知る以前から全エピソード完璧に視聴済みだったのでした。
うめこ
今日の一枚

PEN-EF D.Zuiko 28mm F3.5 / AGFA VISTA PLUS 200
今日の一曲
The Beatles – This Boy
今日の一冊
今一番買いたい本。おととい届いた本を読み終えたら買おう。
