うめちゃんからの手紙 2017 No.071

父はよく母にギターを弾きます。母は父が弾くPulpのCommon PeopleやOasisのWhatever、そして時たまBen HarperのBurn One Downがとても好きで何度も何度も父にせがむのでした。
まるでギターの練習みたいに同じ曲ばかり母は父にせがむのでいつの間にか私も父の真似をしたのでした。

母が特に好きなOasisのWhateverはなんというか娘の私が聞くとちょっとこっぱずかしい気もするのです。
歌詞の内容が父の母に対する口癖にちょっぴり似ていて、きっと母はそこが好きで何度も父にせがむのではないかと思うのです。父から母への応援歌ですねきっと。

I’m free to say whatever I
Whatever I like
If it’s wrong or right it’s alright

母が何か新しいことを始めるときや大きな仕事を始める時、
父は決まって「かおるちゃんの思うようにやったらええやんか、きっとうまくいくかもしれないし、失敗しても僕がうめちゃんと美味しいご飯を作って待っているから。失敗しても僕とうめちゃんは君が帰ってきて大成功だったと言えば信じるのやし、君が思うようにやってくるんだよ。」と母に言いいつも送り出していたのでした。

そしていつも母は「大成功やったわ画伯!うちは自分の才能がほんまに怖いわぁ、天才より上ってなんて言うんやろうなぁ!わはは!」と笑いながら帰ってきたのでした。(結構失敗していたこともあると思うのですが、母は負けず嫌いなので失敗したとは絶対に言わないのです。) 下宿先では私はよくおばちゃんにギターを弾きます。
弾き語り for おばちゃんです。
おばちゃんは邦楽が好きで、ラッツアンドスターのTシャツに口紅とか中島みゆきさんのこの世に二人だけが好きなのでよく弾き語りをしています。
両方とも歌うのが難しい曲です。
中島みゆきさんは個人的にめちゃくちゃ好きでめっちゃ練習してますがこの世に二人だけは特に弾くことが多いです。
おばちゃんはアイスを食べながら私の弾き語りを聞くのが好きだそうです。こっぱずかしいね。
一番好きな曲を決めるのは難しいですが聞いた回数が最も多い曲はミルク32だと思います。
この曲は特に歌うのが難しいので私にはまだ対象年齢的に早いのやと思います。
詩の世界観には引き込まれるのやけれど、わたしは目を背けてしまう。
一度だけアルバイト先で弾いたことがあるのですが、やっぱり僕はうめちゃんのBlackbirdの方がすきだなぁとマスターは言うのでした。

そんな感じで。
おやすみなさいませ。

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