うめちゃんからの手紙 2017 No.173 グローバルではない一流の美味しいもの。の巻。

うめちゃんからの手紙 2017 No.173

美味しいものオタクを自負するはるちゃん。

うめちゃんからの手紙 2017 No.173

今日もマリちゃんは大事をとって休みました。
風邪も馬鹿にはできないのでそれで正解だと思います。
マリちゃんがいないとすごく寂しいなと実感しました。

はるちゃんとミルクランチの時に夏の思い出話や、9月に私の京都の実家に遊びに来てくれた時の話をしました。
振り返ってみると私達3人は結構美味しいものをいろいろ食べてきたねという話題になり、しっかり写真を撮ってきているからまた3人揃った時に写真を見ながら振り返りたいねという話になりました。
3人で以前から少しずつですが美味しかった食べ物を分類分けしてノートを作っています。
はるちゃんは英語でこの夏に食べたイギリス料理の事をまとめて宿題として提出しました。

はじめおじさんが京都風メロンパンさつまいも入りを焼いてくれていたのでアルバイト先に持って行きました。
女将さんがはじめおじさんの大ファンなので時々はじめおじさんのお菓子をアルバイト先に持って行っているのです。
京都風メロンパンというのは東京で食べるメロンパンとは全く異なる食べ物です。

ちなみに東京の人が思い浮かべるメロンパンを食べたい時はサンライズをくださいと頼めば京都でも買えます。

はるちゃんも京都に来た時に私が何店舗か連れて行きしこたまパンを食べさせたので京都のパンに惚れ込んでいます。
(もちろんまるき製パン所にも連れて行きましたよ!)

姿形は丸い格子模様のマドレーヌを大きくしたようなラグビーボールを半分に切ったような形をしています。
一番の違いは中に白あんが入っている事です。
はじめおじさんの京都風メロンパンは一味違って安納芋が白あんに混ぜ込んであります。
最高です。
メロン要素は全くありません、どちらかというとさつまいもあんぱんといったほうが正しいのかもしれませんが、京都風メロンパンです。

さて11月に入りはじめおじさんの毎日も慌ただしくなってきています。
毎年クリスマスにお世話になった方、以前から贔屓していただいているお客様、そして身内のためだけにはじめおじさんの渾身のクリスマスケーキを作り送り届けています。

事前におじさんが手紙で案内を送り、往復はがきでお返事を頂くようにしています。
11月末までで予約を閉め切ります。
今年は子供も生まれ本当に忙しいのですが、例年と同じくブッシュドノエル、イチゴのケーキ、そして焼き菓子の詰め合わせを作るそうです。

私も力一杯お手伝いをしたいと思っています。
はるちゃん、私のアルバイト先のマスターと女将さんからも予約をいただきました。
嬉しいです。
はるちゃんと女将さんは配達が大変だろうから直接引き取りに来てくれると言ってくださっています。

はじめおじさんはもともと洋菓子のプロなのでケーキを大量に作る事自体は慣れているし大変ではないと言っています。
一番大変なのは都内の各家庭に車で配達する事が一番大変なのだそうです。
そのような理由もあり本当に少数しか作っていないケーキなので食べられる人はラッキーです。

物流、配達のコストやそれに割かれる時間が商売の負担になるとマスターも以前おっしゃっていました。
コンビニコーヒーが喫茶店業界に打撃を与えたのはコンビニチェーンの圧倒的な物量と新鮮な鮮度で豆を効率的に各店へ運べる配送のシステムが大きかったとマスターはおっしゃっていました。

はじめおじさんのケーキはとても美味しくて世界中のどの有名店のものと比べても引けを取らない一流の味だと思っています。

それでも多くの量はつくっていません。
はじめおじさんが作れる量の限界、配達できる距離の限界があるからです。
値段は書きませんがびっくりするくらい安い赤字にならない限界価格で提供しています。
おじさんからの一年の感謝の気持ちを込めたケーキだからです。

参考までに有名店のケーキだと直径18cmサイズのもので2万円前後から3万5千円までするものもざらにあります。

洋菓子の天才とまで言われるはじめおじさんなのですが「洋菓子は趣味だから楽しいと思える範囲内でやってるよ、僕はあくまでもせんべい屋だからね」と言っています。

本当に便利な世の中だとは思うのですが、自ら足を運ばなければ食べられないものや親しくならないと食べられないものが世界にはいっぱいあるという事はとてもロマンチックだなと思います。
グローバルではなくても、世界的に知られていなくても一流のものや人はいっぱいるのです。
そしてグローバル化、効率化という名の下に小商いや少数生産のものは厳しい戦いを強いられ次々に個性が消されていっています。
私はいくら大手フランチャイズが安くて便利でもできるだけ地場のお店で消費をしたいと思っています。

少し大げさかもしれませんが美味しい食べ物との出会いは生きる活力にもなりますし、人生をかけて色々な美味しいものに出会って行きたいなと思いました。

そして前から口すっぱくして言っていますが、イギリス料理が本当は美味しいのだといろんな人に知っていただくには時間がかかるのだなぁと再認識しました。
なかなか美味しいイギリス料理に日本では出会えませんし、極度に観光地なロンドンでは一度の旅行では美味しいお店を見つけるのは至難の技。

でもイギリスのお菓子や、パイ料理などだけでもいいのでもっと認知されていって欲しいと願っています。

うめこ


今日の一曲

十九の春 (沖縄民謡~詞:本竹裕助/補作詞:登川誠仁)

十九の春 (沖縄民謡~詞:本竹裕助/補作詞:登川誠仁)

あえてオリジナルではなく登川誠仁さんが歌っているバージョンで!

今日の一枚

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