うめちゃんからの手紙 2018 No.179 写真は撮っておくものだな。

うめちゃんからの手紙 2018 No.179

肌身離さずカメラは常に携帯しているはるこさん。うめちゃんは忘れていきがち。

うめちゃんからの手紙 2018 No.179

今日は日曜日だったので祖母に連れられて祖母の知り合いのトウモロコシ畑に行ってきました。
日本や世界各地にあるトウモロコシ畑を利用した巨大な迷路になっている農園です。
迷路の入り口で専用の袋を渡され迷路の中で迷子になりながらトウモロコシ狩りをして袋に詰めゴールで清算というスタイルです。
トウモロコシを取らなくても迷路は利用でき、その場合は無料だそうです。
結構横着な人もいるようで入り口側でトウモロコシを収穫し入り口から迷路を脱出して清算して帰る人などもいるようです。
ちなみに普通にトウモロコシも併設された販売所で売られています。笑
迷路はやりたくないけれど自分で収穫する醍醐味を味わいたいのかもしれませんね。
全力で作られた迷路なため出られなくなり助けを求める人やトイレに困ってしまい迷路内でこっそりして行く人もいるそうです。
いちご畑やかぼちゃ畑なども併設されていてそれらも自分で収穫して持ち帰ることができるようでした。
農園主さんの犬がトウモロコシや野菜を勝手に食べ散らかしている姿を見ました。
牧歌的だなと思いました。
とても鼻が効く犬が勝手に食べても大丈夫な野菜や果物なのですから安心安全なのだと証明してくれているかのようでした。
今年は全員で合計15本ほどトウモロコシを”狩って”きました。
イチゴなどもとても美味しそうでしたが祖母の農園でも取れるのでイチゴ狩りはしませんでした。

私の祖母の領地でも野菜をたくさん育てているのですが今年はまだトウモロコシを育てていません。
祖母の領地の畑を管理されている方の方針でトウモロコシは連作せず2年おきの栽培になります。
連作障害が出にくいと言われているトウモロコシですが、1年休ませ2年目に堆肥などを混ぜ込みという形で土に無理をさせないようにしています。
祖母の性格やご先祖の性格が反映された農園とも言えます。
とにかくズボラに天任せ、雑なくらいがちょうどいいというスタイルで作付けしています。
私や母のような神経質できっちり定規で線を引いたように野菜を植えたくなってしまう性格の人間には向いていません…学ぶことと猛省することが多いと実感しています。
フランスで農地が痩せすぎてしまったため水を全く蓄えることができなくなり周辺に土砂が流れ続けたという実害があったのだと聞いたことがあります。
ワイン用のブドウ畑などでも農薬を過剰に使用したために土壌が痩せすぎて水を蓄えることができない土地が問題になったそうです。
フランスは農業大国ですが同時に農薬大国でもあります。
ニュースなどで中国の環境破壊などはよく目にするかもしれませんが実はどの国にもある身近な問題です。
フランスの場合は2022年以降の家庭菜園での農薬が禁止になるそうですが、あくまでの家庭菜園だけです。
野菜を作るつもりが環境破壊に加担していた…なんてことがないように気を配らなければいけません。

トウモロコシ畑からの帰りしなにインド料理店に立ち寄り外食をしてきました。
インド料理屋さんはイギリス国内に多数あるのですが今日は珍しく南インド料理を食べてきました。
ロンドンまで行けばもちろん南インド料理、北インド料理どちらも選べるますが北インド料理の方が日本を含め若干勢力図が大き目な気がします。
簡単に言うと北は小麦を良く使う食文化圏で、ナンなど日本人にも最近では馴染みがあるものです。
そして南インド料理は東南アジアの料理のようにココナッツミルクを使用したりお米を使ったりと北とは異なる食文化を持っています。
インドもとても広い国で北と南で気候が大きく異なり農作物の違いや雨の多さ湿度などの違いから保存性などに影響し食文化にも違いが出ているのだと思います。
ただ都内にある南インド料理店でもナンを提供していたり、様々な形態で人気だったりもするので、語るのが難しいですね。
日本人はインド人以上にナンが好きだと最近は言われているそうで、南インド料理店の看板を掲げていてもナンを提供しないわけにはいけないのかもしれません。
ケバブ屋の看板を掲げているお店のオーナーがアフガニスタン出身でケバブよりカレーが人気の名店だったというパターンにロンドンで遭遇しています。
カレーと言ってもインド以外にもスリランカでもパキスタンでもアフガニスタンでもネパールでも…広域で食されていてダイナミックなくくりで供されるお店も多々あり区分が難しいかもしれません。
ロンドンにはCurry Chickenとだけしか書かれていないお店もありました、大雑把です。
Curry Vegetarianと書いてあるだけのお店も見かけた事があり菜食主義者向けであることはわかるのですが、Curry Chickenとだけ書かれているお店でもチキン以外のラムなどのカレーも出している事があり…カレーがいただけることは確かなので間違いではありませんが…
祖母が言うには居抜きやオーナーが変わる事がしょっちゅうで看板も再利用しているから店名が看板に入っていないのかもしれないねとのことでした。
レストランに限らずパブなどでも一定の利益が出たらすぐにお店ごと売りに出すオーナーが多いそうで、メニューからなにからそのままでオーナーだけが変わるということもしょっちゅうだそうで、そのような場合もイギリスではざらにあるので屋号を看板に入れていないお店があるのかもしれません。

田中さんは南インド料理を食べたことが今までなかったそうで物珍しげに全ての料理を写真に収めていました。
今思えば私も丁寧に写真に撮っておくべきでした。
イギリス滞在中も日本のアルバイト先で発行している壁新聞のコラムを執筆しています。
食についての思い出を書く事が好きなので写真に撮っておけば1つコラムが書けたのになぁと猛省しました。

8年ほど前にロンドンで父の友人の方に南インド料理を食べに連れて行っていただいたのが私の南インド料理デビューでした。
私たちの机以外はインド出身のお客さんしかいないお店で、今でも鮮明に覚えているのは食後に利用したトイレに積まれていたトイレットペーパーのストックまでもがインドから輸入された物で驚いたことを覚えています。
(実は似た経験を東京のタイ料理屋でもしたことがあります。その時もお手洗いに置かれていた石鹸と芳香剤がタイのブランドのものでした)
そのお店で使われていた洗剤から店内に設置された伝言板に至るまで全てがインドの物でイギリスにいながらインド旅行をした気分を味わったのでした。
もう一つ、予想に反しインドの方たちはスプーンで食べてらっしゃる方が多かった事も新鮮でした。
日本で会ったインドの方がおっしゃるには絶対手で食べる方が美味しいしそれしか考えられないとおっしゃっていたのに…
そのお店にいたインド人の多くが左手で電話を持ち誰かと通話しながら右手に持ったスプーンで料理をかき込んでいました。
電話をしながらお店に入ってきてバイタリティあふれる感じで一生懸命食事を書き込み通話したまま支払いを済ませ出て行く方もいらっしゃいました。
おそらくプライオリティがあり通話と食後の予定を考慮しスプーンで食べるのが合理的であるならば彼らはそちらを選ぶのでしょう。
ロンドンナイズドされた方達なのかもしれませんが、ロンドンでは電話を肌身離さずよく通話をしているインド人を本当によく見かける気がします。
インド料理屋を後にした後喉が渇いてしまった私と父はオフライセンスに立ち寄りコーラを買って二人で分けて飲んだのですが、そのコーラまでもインドから持ってこられたものだったのには本当に驚きました。
インド版のコカコーラはドイツのコーラと同様で瓶に入っていて蓋がペットボトル版と同じプラスチックのものでした。
一見するとドイツ版とそっくりなガラス瓶入りのコーラなのですがガラスの透明度と色味が若干異なりパッケージの文字情報以外でも見分けることは可能だと思いました。

田中さんが南インド料理デビューしたよ!というお話と私個人の南インド料理デビューした日の思い出話でした。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM


今日の一曲

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今日の一冊

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