うめちゃんからの手紙 2018 No.171 1000円でどれだけ楽しめるか。

うめちゃんからの手紙 2018 No.171

スイカを頬張るゆたかくんとたまえちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.171

今日もまたスイカを頂いてしまいました。
お昼頃にはるちゃんのお母様がたまえおばちゃんに会いにいらしていたようで、三浦半島産の物です。
三浦半島ではいろいろな野菜が作られていて時々こうしてはるちゃんのお母様から頂くことがあります。
たまえおばちゃんは高校時代にもはるちゃんのお母様のご家族からしょっちゅうスイカを頂いていたそうです。
はるちゃんのお母様がおっしゃるには夏に撮影されたたまえおばちゃんの写真には昔からかなりの確率でスイカを食べていたり写真のどこかにスイカが写り込んでいるよと笑いながら教えてくださいました。
はるちゃん一家の神奈川県愛は深く、横浜ブランドと併せて神奈川県の地産地消をまるで観光大使かのように私に説明してくれます。
時々はじめおじさんがアーティチョークの素揚げを出してくださることがあるのですが、実はそのアーティチョークも三浦半島で作られていています。
多種多様な西洋野菜、日本の一般的なスーパーではあまり見かけないようなものも神奈川県では数多く作られていて横浜を中心としたハイカラな神奈川県の食文化を支えているようです。
はるちゃんは横浜生まれ横浜育ちで、将来は横浜で結婚して子供を産んで横浜に骨を埋めたい私は横浜原理主義者だとよく言っています。
でも一定の周期ではるちゃんには長野県ブームがやってきます。
お蕎麦の事やはるちゃんが愛してやまない長野県のご当地スーパーのツルヤのことを語らせると誰よりも、おそらく長野県民以上に饒舌になります。
はるちゃんのお父様は医師でお母様が管理栄養士をされています。
今福家(はるちゃん一家)の家訓で美味しいものを作る人が一番偉い!地球に感謝!農家さんに感謝!ママに感謝!というルールがあり、管理栄養士であるお母様が家庭内では一番偉いのだそうです。
管理栄養士のお仕事もされながらメイクのお仕事など他のお仕事もされていて、ヴァイタリティー溢れるパワフルなママさんです。
はるちゃんのお父様は「医者というと先生と呼ばれがちだけれど、全然偉いお仕事ではないよ。医食同源だと僕は思っているからね。食べることで健康にもなるし不健康にもなる。」とおっしゃっていました。
その様な点を踏まえ美味しいお魚とお野菜が手に入りやすく地産地消ができる神奈川県がはるちゃん一家は大好きだそうです。

私のような関西からやってきた人間からすると長野県も神奈川県もと大きく異なる文化圏なのだなぁと感じることが多々あります。
例えば中華料理を食べに行ってみても酢豚の色が関西とは大きく異なりますし、お寿司屋さんも江戸前のように手ではなく関西ではお箸でいただくことが多い気がします。
初めて神奈川県の中華料理店で酢豚を頼んだ際に間違えてエビチリを出されたのではないかと驚いたことがありました。
関東はいわゆる甘酢あんでケチャップなどがベースに使われたオレンジや赤色をしたソースで、関西では黒酢や醤油ベースの黒いあんが主流派な気がします。
面白いのが関西にも江戸前を掲げるお寿司屋さんが繁盛していたり、関東スタイルの料理がいただけるお店も多々有り、そんな曖昧さが関西の良さな気もします。
築地にある有名なお寿司やさんの大将が大阪出身だったりするのですが、彼らは江戸前で握っていました。(シャリのサイズなどが関東と関西では違います。)
わかりやすいお雑煮やお稲荷さんのようなもの以外にも同じ名前を持っていても大きく異なる桜餅などがあります。
(お稲荷さんは関西のものは狐三角形で稲荷山を意識するもの、関東では俵型の可愛らしいものだったりします。)
それぞれの良さがあり好みで楽しむのが一番だと思いますが、桜餅に限っては関西のスタイルの方が私は好きです。
普通のお餅の場合でも異なり、関西では丸餅が多数派だと言われていますが私の家族は餅専用のまな板を所有するほどの餅好きなこともあってびたっと正確無比に長方形に切り揃えた角餅を使っています。
お餅を切るだけの包丁とまな板そして番重が私の実家にはあり几帳面な祖父がいつも切り分け管理しています。
でもとんかつに限って言えば関西よりも関東の方が美味しいお店が多い気もします。
京都にも美味しいとんかつ屋さんがありますし、兵庫県にも私が大好きなとんかつ屋さんはありますが、関東の場合は適当にふらりと入ってもそこそこ美味しいとんかつ屋さんに巡り会える勝率は高い気はしています。
その逆でうどん屋さんなどは関西の方が圧倒的に勝率が高いと思います。
東京の場合はとんかつがもう少し日常寄りでカナダ産などの豚肉を上手な仕事で処理して美味しく揚げて低価格で提供しているお店などがあります。

面白いのが中央卸売市場を築地と横浜で比較した場合にも差異があり、築地の場合の方が高価な魚や外食店向きのものが多くを占め、横浜の場合は低価格だけれど鮮度重視で一般的に消費されるものが安く並ぶようです。(余談ですが横浜中央卸市場の方が少し古く、築地の4年前に開場しています。)
京都府民は外食が好きだと聞いたことがありますが和食やうどんなどにはあまりお金を使わず牛肉や中華や洋食などが好きな傾向があると聞いたことがあります。
まさしく私の家族そのままです。
お金の使い方や気候、景気の動向なども多分に影響しているのだと思います。

1000円だけでどれだけ楽しめるか?と考えてみたところ、関西の方が圧倒的に楽しめるところが多い気がします。
1000円あれば外食をしてコーヒーを飲むことも可能です。
そして関東で1000円で楽しもうと考えた時…確かにはるちゃんの言っていることは正しいのだなと思えてくるのです。
横浜には渋い洋食屋さんやカフェ、あえて言うなればいかがわしかったりこ汚いお店でも生存できる環境がまだ残っていて私たち学生のお財布事情でも”外食”ができるのです。
東京だと悲しいことに1000円でラーメンが食べられない場合も多々有ります。
幸いにもらーめん弁慶さんのような東京の優良店が私たちの生活圏から比較的近いところにもあるのでとても助かっています。
両国にはよかろうもんという博多ラーメンの名店があったり、秋葉原まで行けば1000円で焼き飯とラーメンが食べられる京都ラーメンの雄、新福菜館も有ります。
ちなみに両国にはとても安くて美味しいいちかつという名店もありここもお勧めできます。
いちかつの様なスタイルのとんかつ屋さんは関西にはあまりない気がします、神田のいもやなどに見受けられる東京スタイルのとんかつ屋ではないでしょうか。
東京に日本全国のアンテナショップが集っているような環境が功を奏している気もします。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM


今日の一曲

Nujabes – F.I.L.O. Feat. Shing02

Nujabes – F.I.L.O. Feat. Shing02


今日の一冊

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