うめちゃんが愛用する職場のエスプレッソマシン
うめちゃんからの手紙 2017 No.062
今日はいつものエスプレッソマシーンが調子が悪く今では私専用機となった予備機が大活躍した1日でした。
マスターがいつも使っていてお店の中心とも言えるエスプレッソマシーンはイタリアのメーカーのものをオランダに住むマスターの友人の方にカスタマイズしていただいたものです。
マスターの奥様が昔Tech Training Programmeというのにイタリアの本社まで研修を受けに行ったことがあるらしく一通りメンテナンスと修理ができるそうなで心配無用なのですが、私は初めてエスプレッソマシーンの中身を見ることができたので色々と発見がありました。
私の頭の中ではなんとなく蒸気機関車のようなスチームな感じの中身を今までは想像していたのですが、実際は想像以上に電気の線が通っていたりとコンピューターとまではいきませんが普通に電気機器なのでした。
奥様が言うには配線の怪しいところがあるからこの際気にになるところは全て配線を直すそうです、そしてガスケットとという部品もまだ交換時期は行けていないのだけれどよく故障の原因となる箇所だから交換するそうです。
マスターと私が頻繁にマシン内にミネラル、水垢が残らないように清掃を徹底していたのですがそれでもなかなか早い段階で不調の兆しには気づくことができませんでした。
奥様がすごくマニアックなお話もしてくれたのでとても面白く色々仕事中にもかかわらずメモと写真を撮らせていただきました。
電磁弁という部品の交換と調整をすませれば明日の午後にはまた復活できるかもとのことです。
世界中の業務用のエスプレッソマシーンの電磁弁はマシンのメーカーが違ってもほとんどの会社の製品がSIRAIという会社の部品を使っていて、奥様は最初の頃は日本の白井というメーカーが作っていると思っていたそうで、私も日本の会社かと名前から想像したのですが実際はヨーロッパの会社なのだそうです。
幾つか後発品の他社の互換部品もストックしているそうですが壊れたら不安だからとついつい多めに両方共ストックしてありなかなか減らないのだとか。電磁弁自体も３社くらいしか作っていないのでストックしやすいのだそうです。
ちなみにGRIMACでもMARZOCCOでもASTORIA CMAでも絶対使われているのがSIRAIのパーツなのやとか。
他にもマスターがいつも使っている会社が世界で一番最初に水平釜を導入したエスプレッソマシーンを開発した会社でそれまでは私専用機と同じ垂直釜のエスプレッソマシーンばかりやったのだそうです。
思い切って友人の廃業された方からエスプレッソマシーンを譲り受け結果的には２社の有名なエスプレッソマシーンを2台置くことができるようになり良かったとマスターはニコニコ顔でした。
ほんま今日は勉強になりたのしかったです（エスプレッソマシーンが不調なのは悲しいけれど）
マスターもお店に二台エスプレッソマシンをおいておくもんだねぇと言っていました。
エスプレッソマシーンが2台あったおかげで難を逃れることができたのですが、無事いままでのマシンもはやく治って欲しいなと思います。
とても勉強になり有意義な午後でした。
梅子