目次
個展のタイトルにもなっている作品Thousands of Finchesと長井朋子さん
絵の中からワープしてきたみたいな長井朋子さん。
長井さんの右肩の奥で睨みを利かす狆のような犬の目線がすごく気になります。
長井さんの絵を見ていて時々発見する”彼ら”がすごく愛おしかったりもします。
すごく真面目な表情やさみしそうな目をしている子や動物達がこっちを見ているかと思うとポツンと一人/一匹だけニヤニヤした子が端っこの方でこっちを見ていたり、すごく鋭い目線の子がこっちを睨んでいたり。
クラスの集合写真で一人だけ違うテンションで写っちゃってる子みたいな。
六本木ヒルズのエレベーターを上がってきてすぐのところに飾られている作品。
食べ物を頭にのせてる子がすごくすき。
個展の会場に入ってすぐ目に入った作品。食べ物が!クマが!他の絵にも描かれているメロンが!
長井さんの頭に食べ物をのせてる子の絵がすごく好きで2015年のヒカリエの個展の時に飾られていたフランスパンを頭に乗せた子の絵もすごすごく好きでした。
フランスパンちゃんガール 花柄の壁紙 という名前の作品です。
今でもずっと気になってる。
(最上段左から二番目の絵です。 http://koyamaartprojects.com/artists/tomoko-nagai/#)
大好きのマインドマップ、溢れてしまってる。でもきちんと魚も食べなきゃな。
インスタレーション作品
長井朋子さんのTwitter上の制作記録でも描かれていたインスタレーション作品。
一瞬で世界に引き込まれるすごい吸引力のインスタレーション。
単純に長井さんと僕の身長が違うから目線も違うのかもしれないけれど、子供の時の目線で見た光景や、すごく小学校が遠く感じたみたいな、子供の時の体感温度とか体感距離をふと思い出すそんなインスタレーションでした。
こどもだからしんどい、つらい、でも楽しい、でもやっぱしんどい、けどワクワク。
額装がスパイスとして効いている作品がとても多い個展でした。
ふわふわのからシュッとしたのから、どれも作品のイメージを増幅させています。
長井さんの描く寒そうな風景に佇む子の作品も好きです。
省略されていたりすごく緻密に描かれていたり。写真のボケのような。
僕らの現実も意外と曖昧で、だからこそ長井さんの作品の没入感はすごいのかもしれません。
会った事がない子や動物達なのに不思議と彼らの気持ちにふんわり包まれるような体験でした。
とても素敵な個展でした。
本当に大好きな作家さんなので好き!とすげえ!しかかけませんでした。😉
(会期中にまた見に行って気づいた事があれば加筆修正しようと思います✌🏼)
画伯
<余談>
一番最初に長井朋子さんの絵を”見に行った”のは学生の時でした。
でも休廊日を見事に忘れていて「木枯らしと、こんこ」、入って見る事ができませんでした。笑
冬の日、見れなかった個展までも思い出深いです。
他の展示の時も小山登美夫さんのギャラリーの休廊日を忘れて見に行き…道で小山さんにばったり遭遇して「今日うち休みだよ〜」と笑われた事がありました。
僕も大人になったので、きちんと日程と場所を確認してから行くようになりました。
個展開催概要
長井朋子 / 個展 「Thousands of Finches」
会期:2017年11月17日[金] – 12月10日[日]
A/D Gallery、六本木ヒルズ
オープニングパーティ 11月17日(金)18:00~20:00(アーティストトーク 19:00~)/入場無料
A/D Gallery:http://www.roppongihills.com/events/2017/11/003393.html
会場詳細
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー ウェストウォーク3F
電話: 03-6406-6875
東京メトロ日比谷線六本木駅よりすぐ、都営大江戸線六本木駅より徒歩4分、都営大江戸線麻布十番駅より徒歩5分、JR渋谷駅より都営バス「六本木ヒルズ」下車すぐ
小山藝術計画 長井朋子個展詳細ページ
長井朋子作品集 「Thousands of Finches」
個展会場すぐ横のミュージアムショップ他オンラインでも購入が可能です。
(上記リンクからBaseのサイトに繋がりオンラインで購入することも可能です。)