うめちゃんからの手紙 2017 No.126

先日のビーフウェリントン作りをはるちゃんがとても楽しんでいたので、今日は祖母がすごく基本のビーフシチューを作ろうとはるちゃんに提案しました。
夏だからこそいろんなお野菜とお肉入ったシチューいいではないですか。
私が東京で下宿をさせていただいているはじめおじさんとたまえおばさんの家のビーフシチューは赤ワインで煮込むのですがイギリス人祖母のビーフシチューはもちろんエールビールで煮込みます、私はどちらも大好きです。
そしてどちらも基本で簡単に思われがちなのですがとても奥が深い料理です。祖母のレシピのビーフシチューも基本的にはイギリスの一般的なビーフシチューと変わりはありませんが、モツなどの内臓も入れ無駄がないように煮込みます。
共通点としては一般的なイギリス人家庭やフランス人家庭は平日は簡素な料理で済ます事が多いのですが週末はシチューなど時間のかかる料理やロースト料理を作ったり、コース料理にのように何品も作りお酒と一緒に時間をかけ夕食を楽しむ家庭が多い気がします。
ただシチュー作りはすごく時間がかかる忍耐を求められる作業なので夏の暑い日には向いていないかもしれませんね。

イギリスでも内臓を無駄なく料理に使うのですが、日本のモツ煮込みも好き嫌いが分かれるようにイギリスのシチューやキドニーパイなども万人ウケする料理ではないかもしれません。
結構私はぼーっしていたりじっと見つめて待ち続けいる作業が好きなのでシチュー作りは苦ではありませが今日ははるちゃんがチャレンジする日なので私は記録写真係とギターでBGM演奏係でした。笑。

夏休みが終わったら祖母が教えてくれたイギリス料理や、お菓子作りのレシピをまとめた本を学校に提出しようと思っています。
編集長梅子です。(先日お伝えした通りメガネをかけているから編集長っぽいビジュアルという理由ではるちゃんとマリちゃんから私が編集長に任命されました)
はるちゃんはイギリスに来てから貪欲に色んな料理にチャレンジしたり私の祖母から料理やお菓子作りを習っています。
日中は英語学校にも通っているし、勉強する事がほんまに好きなんやなぁと感心しています。
感心していますと書いている場合やなしに私もはるちゃんを見習ってしっかりいろんな事を吸収したいです。
はるちゃんは感受性が豊かな一面もあって、私がヨーグルトにかけてあげたハニーナッツを初めて食べた時もすごく感動していました。
おいしいものを食べた時に得られる幸福感は何物にも代えがたく、感受性と味覚が豊かなはるちゃんはとても幸せなのやと思います。
私も小さな事からいろんな変わったものを食べさせてくれた両親達にはとても感謝しようとおもいます。

魔法のお勉強の薬草の使い方やハーブの調合など料理とも共通する事が多く、はるちゃんには魔女としての適性があるのでしょう。

マリちゃんも料理をしないわけでありませんしできないわけでもないのですが、マリちゃんはどうせなら和食とかの練習をしたいみたいです。
いつかマリちゃんが私の京都の実家に来る事があればおくどさんもある方の古い家に泊まってもらい色々と一緒に作ってみようかなとも思っています。(お菓子を作ったり料理をしたり、編み物と一通りマリちゃんも上手やし多芸なのですが本人はヨガとか自分の体調や体力に直結した事に今は一番興味があるそうです。夏を精一杯楽しみたいって感じなのやと思います。) アパラチアントレイル(3500kmもあるアメリカのトレイルです)をブランケット、手鍋、包丁だけの身軽な装備で踏破した初老の婦人の方の話を以前母方の祖母から聞いた事があるのですが、色々料理や薬草の知識を吸収したらそういう旅をする時とかに役に立つのやろうなぁと思ったのを覚えています。その方はすべて現地調達をして本当に必要最低限の荷物だけで身軽に無事最初から最後まで踏破したそうです。
ぼんやりとですがキャンプとかをしながら巡礼地やアメリカのトレイルをはるちゃんやマリちゃん達と旅する事が出来たらどんなに素敵なのやろうと思いました。

梅子

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