目次
ベトナムでベトナムコーヒーではないコーヒーを飲んでみた。
ベトナム国内でもフラットホワイトがいただけるお店があるということで取材させていただきました。フラットホワイトがいただけるということで入ってみたのですが、本当に素晴らしいお店でバリスタのみなさんの士気も高く掃除なども行き届いた優良店に出会うことができました。
そしてベトナム国内ではまだ珍しいというSlayerのエスプレッソマシンも設置されていました。（
取材させていただいた担当者の方のお話では現時点ではベトナム国内唯一だそうです。）
雑居ビルの二階に入居するSaigon Coffee Roastery
飲食店や若い起業家の方たちが頑張っているぞという雰囲気で充満している雑居ビルにSaigon Coffee Roasteryさんも店舗を構えます。
原付の駐輪場を抜けて
駐車場内を進んで行く感じがして不安になりますが大丈夫です。
まっすぐ原付の間を通り抜けていきます。
通路を反対側から見るとこんな感じです。
まるで昔見た映画 スワロウテイルのようだ…
原付の駐輪スペースを抜けたどんつきにしぶぅい階段があるので2階に上がります。
国内外から選りすぐられた豆が販売されています。
とても素敵な什器です。Saigon Coffee Roasteryで取材させていただいたバリスタさんは英語がとても流暢でした。宿泊していたホテルのフロントの方より流暢でびっくりしました。豆を買う際、普段どのようにコーヒーを飲んでいるか、ベトナム産が欲しいか、ドリッパーはどのタイプか等の細かいことを聞かれロースト具合やフレーバーなどを細かく英語で説明してくださりました。本当に丁寧な接客でゆっくりと流れる店内の時間も相まってすぐにこのお店を気に入りました。
ベトナムの民芸品の販売もあります。
コーヒー以外にもコーヒーやケーキをのせるのに丁度いい木工雑貨の販売もありました。
入店してすぐのスペースとレジ正面の二カ所で木皿やトレーが陳列されていました。
丁寧な仕事がしてあり角がなく手触りの優しいトレイやコースターです。
ベトナム国内唯一のSlayer導入カフェ
2018年７月現在ベトナム国内で唯一Slayer社のエスプレッソマシンを導入しているお店です。
ベトナムでは本当に珍しいことです。
ベトナムではシモネリ社のマシンが圧倒的なシェアを誇っており、なんとマクドナルドからホテルまで本当に至る所でシモネリのマシンを見かけました。
取材をさせていただいたバリスタさんのお話では実際に従事しているとやっぱりSlayerのマシンが一番勝手がよく抽出も思い通りにできるとのことでした。
現時点では代理店等が国内にないそうで、すべて自力で部品などを取り寄せメンテナンス及び軽修理はこなしているとのことでした。
どうしようもない修理はアメリカに送るとのこと。
2016年創業の新進気鋭のカフェです。
Slayerのマシンの導入以外にもエアロプレス、ケメックス、V60などなど様々な抽出方法でコーヒーをいただくことができるのもSaigon Coffee Roasteryの魅力です。
写真に写り込んでいる以外にもこのお店にはSlayer以外にバックアップ用のエスプレッソマシンが２台置かれていました。日本では一台だけしか置かれていない店舗も多いのでこれも凄いことです。
落ち着ける店内
お店に入店して一番最初に気づいたことは店舗の割に店員さんが多いということでした。鰻の寝床のような奥に長く伸びる店内にはコーヒーを入れるバリスタが３人、豆と民芸品を販売するスタッフが２人いました。そして結構な頻度でトイレの清掃などにスタッフが入っていました。徹底されたマネジメントが実践されていました。
味わい深いタイルが残る店内
古いタイルが今でも残されています。どこかヨーロッパ的な面影があります。
創業者のPháp Võさん
創業者のPháp Võさんは元々illyでヘッドバリスタとバリスタのトレーナーをされていた方です。2017年にベトナムで開催されたバリスタチャンピオンシップの審査員もされています。
無いものは無いぞ
多様なメニューです。もちろん今回も注文したのはフラットホワイトです。
Saigon Coffee Roasteryのフラットホワイト
完璧なフラットホワイトです。日本やヨーロッパのカフェに勝るとも劣らない丁寧に入れられた一杯でした。今回頂いたのはダラット産アラビカ種の物で75000ベトナムドンでした。（およそ３５８円前後）
豆をエチオピアの物に変えると90000ベトナムドンです。（およそ４３０円）
オススメだというCold Brewもいただいてみましたよ。
オススメだというコールドブリューもいただきました。とても可愛らしいガラス瓶に入っていました。取材させていただいたバリスタの方が是非持って帰ってくださいとおっしゃってくださったのでいただいて帰ってきました。一輪挿しに活用したいと思います。
ダラット産のアラビカ種を使い１２時間かけゆっくりと抽出したコールドブリューです。
ベトナム産のコーヒー豆というと苦味の強いイメージが多いかもしれませんが、とてもすっきりとしていて飲みやすく、体にも優しそうな爽やかな味でした。
内容量100ml、３ヶ月持つそうなのでお土産にもいいかもしれませんね。
70000ドンでした。（およそ３３４円。）
上記の金額はすべて2018年8月1日のおおよそのレートです。
窓の外はベトナムの喧騒
窓から見える景色はベトナムそのものでとても賑やかなのですが、カフェ店内はとても涼しく静かです。
ボウルの中に涼しげに熱帯魚が泳いでいたり。
客席ごとのスペースに余裕がありくつろげます。
店内には音楽などが流れておらずただエスプレッソマシンから聞こえるスチームの音をBGMにくつろぎます。
見つけにくい店舗でしたがこれぞ穴場という感じで大変楽しむことができました。
ベトナムにまた行くことがあれば必ず再訪したいと思います。
おまけ
カフェを出ると猫が屋根の下で休んでいました。
店舗情報
住所と連絡先：
151/5 Đồng Khởi, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh,ベトナム
Tel: +84 93 880 83 85
メールアドレス:saigoncoffeeroastery@gmail.com
大変分かりにくいのですがお土産物などの買い物で立ち寄るドンコイ通りを歩いていると油絵などが並んだお土産物店が入居する雑居ビルタイプのアーケードがあります。
まずお土産物屋さんのあるフロアを通り抜けます、お土産物を抜けると原付が大量に止まっている通路がありそこをさらに進んだところにある階段から２階に上がります。
レストランがあり、さらに一番奥にSaigon Coffee Roasteryは位置します。
ベトナムにはヨーロッパ式とアメリカや日本などの回数の表記が混在していることがあり紛らわしいのですがここは日本式に言えば2階に店舗があります。
ヨーロッパなどは日本でいう１階をグラウンドフロアなどと呼び日本の２階にあたるフロアをファーストフロア（一番最初の床の意）と呼びます。
営業時間：
毎日営業:08:00 – 18:00
（2018年7月末に公式ページで確認した営業時間です。現地の祝祭日、季節等により営業時間などが変更になることがあります。行かれる際は必ず最新の情報を公式ホームページなどでご参照くださいませ。）
アクセス：
（記事内の情報は2018年7月のものです。実際に行かれる際は各店舗やイベントの営業時間など最新のものを公式ホームページ等でご確認ください。）
Saigon Coffee Roastery 公式ウェブページ (2018年７月現在ベトナム語のみのご案内)
Saigon Coffee Roastery 公式インスタグラム
www.instagram.com
創業者のVo Phapさんの娘さんが上手にラテを入れてらっしゃる動画などがとても微笑ましい。（バリスタ大会の審査員でもあるお父さんに負けず劣らずとても上手！）
画伯の喫茶店探訪記
