今日は祖父からやっと念願の私のカメラにぴったしはまる露出計が届きました。
祖父や祖母の良いカメラや最新のカメラは母がごっそり持って行ってしまっているので私が使えるカメラは必然的に古いものになります。なのでメンテナンスが必要な事が多いのです。やっと露出計の調整が終わり今日届いたというわけです。（けど露出計に頼らずに撮る事に慣れてきていたので良し悪しはなんとも言えません。露出計をつけないほうがカメラはやっぱり身軽ですもの。） 母がずっと新しいライカやデジカメは独占しているので私はしばらく祖父から借りることはできないのでしょう。
でもフィルムのライカが一番私の性格には合致していると思います。
母が使うフィルムライカはピントと絞りだけ合わせれば撮れるもう私からしたら近未来の自動運転ライカ。
私はよく常連のお客さんの写真をよく撮らせてもらい引き延ばしをしてプレゼントしています。
あとヒロシの友達の人間の子供達もよく写真を撮らせてもらってご両親にプレゼントしたりします。ヒロシと写真を撮りたいという子供が多いのです。猫やけれど大きなテディベアの人形みたいなのでクマちゃんと呼ばれ慕われています。笑
都内に住む猫には集団就職や、海外の猫の自治区などからやってきた猫もかなりの数がいるので必然的に故郷に手紙やお菓子、そして自身が写っている写真を送りたいというニーズが高いのです。
お金がある猫たちはアイフォンやパソコンが買えるのですが、みんながみんな買えるわけではなしお互いに持ってなければいけないいので私が写真を撮ってあげたりしています。写真はプリントさえしてしまえば機械も何もなくても見る事ができるので素敵、もし郵便で紛失してしまったり羊に食べられても焼き増しできますもの。（ニュージーランドとかだとよく羊が食べてしまう郵便事故が多いのです）
ヒロシの父は北欧の猫ばかりが住み自治をしている島にある商社で食品や民芸品を輸出したり物流を管理するお仕事にずっと携わっています。
ヒロシの父猫はもともと私の父の使い魔で、現在でも主従関係は続いているのですが私の父の仕事でフィンランドと日本とのやり取りが必要になり責任者を置く必要が出た際、ヒロシのパパの一族が北欧出身ということもあり現地に一匹派遣されたのです。
フィンランドは有史以来魔具製造の聖地でヨーロッパから輸入された魔具や魔導書の紙の多くがフィンランドの材料を使っています。イギリスなど魔女の歴史が長い国もバイキング達がフィンランドから輸入して取引をしていたそうです。
北欧に住む猫達は体も大きく自立心が強い事でも有名で早くから猫達の自治や社会参加を訴えたそうです。
昔は高いお金を払い魔法関連に強い商社にお願いしていたのですが本当に小規模な取引だったため途中から取引を停止されてしまったのです。（魔具の材料を扱える魔法使いや魔女、使い魔を雇う必要があるため商社にとってはコストに見合わなかったそうです）
代わりに私の父とヒロシのパパ猫が現地に住んでいるヒロシパパの親戚の協力を得たりしながら魔具の輸出入を扱う会社を立ち上げ、魔具や魔具の材料だけでは会社が成り立たないので猫の嗅覚を生かし魚を中心に食品なども扱う会社となったわけです。
現在も魔導書の修復に使う特殊な紙や魔具の修復に使う木材の多くをヒロシの父親の会社を介して日本に輸入しています。
ヒロシの父親の会社の名前は「Ganbaru Kissa Oy」という名前で日本語に直訳すると「頑張る猫株式会社」です
チヨ子は新喜劇が見られない国には行きたくないと未だにヒロシパパの単身赴任が続いています。
チヨ子とヒロシのパパの仲は決して悪くはないのですがすごく出不精な母猫と外に出るのが好きなアクティブなヒロシにそっくりなパパ猫、意外とこれでうまくバランスが取れているようです。
たまにしか会わないからこそ一緒にいる時はずっとべたべたしているのかもしれません。
チヨ子が言うには「たまにしか会わないからお互いの欠点にあまり気づかなくて私たちの結婚生活が続いているのよ」と言います。
成猫達の家庭事情は複雑です。笑
ちなみにヒロシの父方の雄猫の名前は全てにAkiという三文字が入ります。Akiという名前もフィンランドの男性の名前で、自分たちのルーツを忘れないようにとAkinoriだったりAkioだったりします。ヒロシの父親の名前にもAkiという名前が入っていて、Hiroakiです。
ヒロアキとチヨ子の子がヒロシなわけです。ヒロシが生まれた時に名前にAkiを入れようか迷ったそうですがさすがにAkiが入る名前のバリエーションを思い浮かぶのがきつくなったそうでチヨ子がヒロアキのダイイッシチョウナンを略してヒロシもうヒロシでいいやろと決めてしまったそうです。笑