うめちゃんからの手紙 2016 No.080

国立国会魔導書図書館の魔導書が破れ何匹か魔獣が逃げ出したかとかでおばちゃんや都内に残っていたおばちゃんの同僚の方達が大晦日やのに泊まり込みで対策に追われています。
結構よくあることみたいでおばちゃんは、まぁ今年もって感じねと諦めています。年末年始は結構みんな仕事が雑になるそうで、自分の仕事をきちんと終わらせずに帰省したり、年明けてからでいいやとどうしても確認作業とかサボりがちな職員が多いみたい。
年末年始に魔獣を捕まえることができ、なおかつ手先が器用で本の修復ができるのはおばちゃんくらいしか東京に残っていないようです。
みんな東北とか関西、海外に帰って行ってしまってるみたい。
今日大阪へ帰阪するのですがサヨナラできずにしょんぼり。
すぐ東京に戻ってくるのやけれどね。

今朝、おっちゃんに頼まれて予約していたパンを引き取りに行ったのですが、トドメを刺されそうになることがあり結構しょんぼりしてしまいました。私はきちんと列に並んで待っていたのに、横入りしてきたおねぇさんになぜか睨みつけられそして店員さんにもすごく怖くて感じの悪い対応をされてしまいました。一緒に行ったヒロシも私がきちんと列に並んでいたのを知っています。
もしかしたら私がお金を出すのとかでもたついたのにイライラされてしまったのかなぁとか、いろいろ考えていたらもっと凹んでしまいました。
でも負けへんで!
大阪にはもっといらちな人いるしね!けど大阪のおばちゃんやったらはよしてーとか一声何かしら言ってくれるのにな!
ただ横入りして私をぬいて睨みつけるって!
おばちゃんと行っていたらなぁ。
私は一人やとてんでダメです!タフにいきたい!
ヒロシがコーヒーをおごってくれました。
しかも年末なのにぬるめでしっかりとミルクの甘みがする美味しいカプチーノ!いろんな店をしってるな!
使い魔の猫に励まされて立ち直れそうです。

ヒロシが「そんなことで怒ったらダメやでぼくはうめちゃんの味方や!何も言わんとグッとこらえたうめちゃんは偉いで!そういうのも公共心やし、立派な社会貢献や!うめちゃんみたいな人のおかげですこしだけ社会がギスギスしなかったりするんよ」
と、まるでじぃちゃんみたいなことを私に言うのです。
毎日難しい本を読書している猫はやっぱり違うな!
まだ引きずっていますが、気持ちを持ち直してきちんとおいちゃんに一年ありがとうと言ってから里帰りをしようと思います。

人に優しく!

皆様良いお年を🎍🌅🎌


2016年は11月15日から連載を始め12月31日までに80個のお話を書くことができました。ふと「梅子と僕」のキャラクターの雰囲気をそのまま残し、ちょっぴり不思議な、藤子・F・不二雄先生的にいうならSukosi Fusigiなお話が書きたくなり書き始めてみました。優秀な魔女なのだけれど不器用でシャイそれでも頑張るうめちゃん。

2017年も活躍してくれるといいです。

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