多彩で多芸な猫ともちゃん。
うめちゃんからの手紙 2020 No.067
お仕事や学校もぼちぼちやっていて、職場の人や友人にも本当に恵まれているのですが、それでも心が落ち込む日はどうしてもあります。
コロナのストレスが無いと言ったら嘘になります。
そんな時はどうしてもハワイに移住してしまったともちゃんの事が恋しくなります。
私が幼少期に重病を患い入院していた時も手術を受けた時もともちゃんはいつもお見舞いに来てくれていました。
父の幼なじみの奈緒子さんが長期間入院していた時もハワイから帰国して頻繁にお見舞いに行っていました。
ともちゃんはなかなかに心の気持ち良い猫です。
私や奈緒子さんが今日も元気にやっているのはともちゃんのおかげではないかと私は思っています。
ともちゃんは猫ですが私の理想の彼氏像と言っても過言では無いです。
アホやけれど面白くて周りを元気にしてくれて、美味しそうにご飯を食べ、音楽と美術をこよなく愛す知的な奴なのです。
私が小さい頃はまだ友理香叔母さんもともちゃんも京都で暮らしていました。
ともちゃんは18切符で旅をするのが好きな猫で駅弁が好きだったり、ビール飲んで踊り出したり、お風呂で大声で歌ったりと陽気な猫でした。
両親とともちゃんに連れられて四国までアートを見に行った年もありました。
ともちゃんと一緒にハワイに引っ越した友理香叔母さんからは存在自体が冗談みたいな猫とよく言われていましたが、見ているだけで元気になれる存在の猫です。
ともちゃんはアコーディオンの演奏がとにかく上手で、四六時中練習したりお馬鹿歌謡を口ずさんでいた記憶があります。
僕の肉球を押してごらんと声をかけてきて、肉球ごとに違う音色のおならが出せたりと、お馬鹿な猫には違いないのですが、とにかく心の気持ち良いやつなのです。
ちなみにこのオナラ芸、最近はメロディ以外のものも出てしまうため封印されています。
やたらと大食漢で地元でいろんな人からご飯やおやつをもらっていたため肥満になってしまい、加えて父がともちゃんのご飯食べて無い演技に騙され続けたため友理香叔母さんの結婚を機にハワイに移住して友理香叔母と一緒に暮らす事になったのです。
地元の人気者だったというだけではなく、大変に健啖家な猫で彼が食べている姿を見ていると元気がもらえるのでみんなが面白がって食事に誘っていたのがいけなかったのです。
そんな脂肪肝な猫でしたがハワイに移住してからは得意のアコーディオンに加えてウクレレを始めたり、私の従姉妹と凧揚げに公園に行ったり、叔父さんとジョギングに出かけたり、アクティブに健康にやっているようです。
私の父や母、そして私が凧揚げが好きなのもともちゃんの影響です。
もともと民族楽器が特別に好きで、三線だったりカリンバ等も集めて演奏も楽しんでいました。
魔女の使い魔としても能力がとても高く、がたいが良いものですからやる気さえ出せば自慢の使い魔猫なのですが、マイペースなのはハワイでも変わらないようで、そこは叔母も分かっていたのであまり期待せずともちゃんが健康に運動だけ続けてくれれば良いくらいに思って一緒に暮らしているようです。
私もそれが一番だと思っていますし、私自身の使い魔のヒロシにも同じように接しています。
魔法使いや魔女の世界でも連れている使い魔でマウントをとる人、本当にたくさんいます。
私自身の使い魔の猫、ヒロシはとても優しくて気のいい猫で町内の猫や近所の人たちからも愛されている人気猫なのですが、契約者の私の悪いところが似てしまい神経質で潔癖症な猫になってしまいました。
そんなヒロシの姿を見ていると、私はいつも申し訳ない気持ちになってしまい、もう少し楽に生きて欲しいと願っているのです。
私と私の家族は使い魔は一緒にテレビを見て笑って毎日楽しく過ごしてくれたらいい！これくらいに留めています。
一緒にいるだけでほっとしたり、仕事に励めたり、ほんの数パーセントでも仕事の質が高まるのであれば彼らの存在も偉大だと私は自信を持って言えるのです。
ヒロシよ、床に落としたくらいでTシャツをもう一度洗濯しなくてよいのやで。
コロナで疲れているのはわかるしみんなが健康に暮らせるように気をつけてくれていてほんまにありがとう。
うめこ
今日の一枚
PenFT + F Zuiko AUTO-S 38mm F1.8
今日の一曲
青葉市子 – to U
今日の一冊
