うめちゃんからの手紙 2016 No.067

バイト先にはるちゃんが遊びに来ました。
なんというか私のバイト先はいきりにいきりまくったコーヒーをアツく語りすぎる暇な使い魔の猫たちの溜まり場で、マスターもわたしもあまりに人間のお客さんがこないので来るたびに若干ビクッとなってしまいます。
私のバイト代まで出せてコーヒー屋をやっていけるくらい、そしてそこそこ忙しいくらいに猫や使い魔のお客さんばかりなのだと想像してください。😙
でもマスターも人間のお客さんと違ってタバコ吸いたいとか言わないし、そこはええねと言いっています。確かに!
けど猫のお客さんでも迷惑なお客さんがいますし結構神経が疲れます。
ホットコーヒー頼んどいて熱いやないかい!猫やぞ!っていう新喜劇もびっくりないちゃもんも結構ありますし、お金だったらだすから持ってきた魚を焼いてくれって頼んでくる猫もいます。(魚を焼いてくれってリクエストかなり多い!喫茶店やのに!生で食べなはれ猫なんやし!笑)
昔新大阪駅で、先日亡くなられた島木譲二さんに会ったこと事があるのやけれど、めっちゃいい人やったし全身から俺コメディアンやぞ!ってオーラがバシバシに出てはる方でめっちゃ圧倒された思い出があります。見てるだけでにっこりさせてくれるかたでした。

ヒロシとキンちゃんはマスターにずっとコーヒーのウンチクを話し生意気にもレクチャーをはじめたり、焙煎の事をあーだこーだいったり。
でも自称コーヒー通の猫は一通り喋り終わるとやってやったぞ、今日は満足したぞって顔で帰って行ってくれるのでいいお客さんです。
ヒロシとキンちゃんは特にしょっちゅう来るので専用のカップもあります。
(先輩猫のキンちゃんはヒロシをよく可愛がってくれています。なんというかヒロシも絶妙な後輩キャラで先輩猫たちにやたらかわいがられるしちょっかいも出されている。笑)
猫の男子ってすぐ女の子に大好きだよとか可愛いねって言うからちょっとアレです。お調子者ばかりです。
まだヒロシはそのへん雑なので可愛いです、ヒロシには不器用でうぶなままでいてほしいな。

ヒロシって自分のバイト代の中から結構な金額を書籍代とコーヒー代に使っているのやけれど、それって幸せな使い方やと思う。あとは貯金と毛糸玉とか買うお金みたい。
お店では普段出していないけれど、マスターがフラットホワイトというコーヒーを私とはるちゃんだけに入れてくれました。

元も子もないことを言うけれど、誰かが自分のために真剣に入れてくれたコーヒーやったらどんなものでも美味しい気がします。
そらキンちゃんやヒロシがいう豆とかも大事やろうけれど。
だれかが自分のために何かをしてくれるって、魔法と同じじゃないですか。素敵。

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